海外旅行のロングフライトで食べる機内食。
旅の楽しみのひとつ♪という方が多いのだろうなあとは思いつつも、私は正直苦手でした。
その理由は大きく分けて2つ!
理由1:選択肢の少なさ
メインは「ビーフORチキン?」で選べるけれど、そのほかのおかずはみんな一緒の機内食。それが給食の時間を思い出させるからか、楽しみながら食べるというよりは「食べる時間だから食べている」という感覚に……。
理由2: 糖質過多でハイカロリー
1食の中でパンとパスタが出てきたり、デザートにアイスが配られたり、基本ハイカロリー&糖質多めなのも気になる。じゃあ残せばいいじゃん、って話なんですが、目の前にあるとついつい食べちゃうのよぉぉ!!
ビジネスクラス、あるいはファーストクラスなら、好みの味にカスタマイズされた機内食なんかが食べられるんだろうなあ……。
なんて、うらやましく思っていたのですが! なんとエコノミークラスであっても、事前に申し込みすれば、機内食をカスタマイズできるらしいのです!
【ベジタリアンメニューも4種類あるぞ】
今回のフライトで私が利用したのは、JAL国際線・羽田空港〜ニューヨークJFK 空港のエコノミークラス。
宗教上の理由、あるいはアレルギーなどに対応して機内食をカスタマイズできるのは知ってはいましたが、まさか特に理由がなくてもカスタマイズOKだったとは……!
カスタマイズするための条件は1つ。出発の24時間以上前に、WEBから申し込みすること。
(※JALの場合。航空会社によって条件は異なるので直接お問い合わせください)
さっそく、ベジタリアンミールで申し込んでみました。
JALのベジタリアンミールは、乳製品や卵も使用していないヴィーガン対応のもの、 乳製品や卵は使用しているもの、生野菜やフルーツを中心にしたもの、中華風のオリエンタルな味付けのものの4種類から選べます。対応が細やか…!
その他にも、JALのサイトを見る限り、実にたくさんのオプションがありました。低カロリー、低グルテン、低脂肪、低乳糖、シーフードなどなど。
面白いなと思ったのがフルーツミール。一般的な機内食のトレーに載っていますが中身は全て生のフルーツなんです。空港でしっかり食事をして機内ではフルーツ、という選択肢もありかもしれませんね!
【肝心のお味は?】
今回、行きはヴィーガン対応の「ベジタリアンミール」にし、帰りはヴィーガン対応で中華風の味付けとなる「オリエンタルベジタリアンミール」をチョイス。
羽田からニューヨークは約13時間というロングフライトなので、軽食のサンドイッチ含めると機内食が3回出てきます。苦手だったはずの機内食が、とても楽しみ…!
搭乗するとすぐ、席にやってきたCAさんに「ベジタリアンミールご希望のお客さまですね?」と確認されます。
そして離陸後約1時間経った頃、エコノミークラスに食事のワゴンが運ばれてくるより少し前に、私のところに食事が運ばれてきました。
「ベジタリアンミールでございます」
ふむ。悪くないぞ。このちょっとした特別扱い感。なんて、給食を思い浮かべていたいつもの機内食とはずいぶん違った気分になります。
さて、実際の食事ですが……ヴィーガン対応ミールには、乳製品や卵も使用されていません。あっさりしすぎて物足りないのでは、と危惧していましたが、
「う……まっ!!」
手前のメインのトレーに入っている大豆ハムのソテーらしきものを一口食べた途端、思わず声がもれました。
味つけもしっかりしており、小皿料理とメインのバランスもよく、デザートのチョコレートケーキも乳製品・卵不使用とは思えないほどの濃厚さでした。
【どれもこれも本格的でおいしい!】
着陸の3時間前には軽食のサンドイッチ(具はラタトゥイユ)。
着陸の2時間前にもう1食。メインは豆乳グラタンでした。
こちらは復路便のオリエンタルミール。メインは野菜のあんかけ焼きそばのようなもの。
同じくオリエンタルミール。手前の卵焼きっぽいものは、中華風磯辺揚げ(中身は里芋)です。食べたことがない味でしたが、美味しかった!
【機内食カスタマイズ、全力でおすすめ】
無料で変更できて、好きなものを選べて、ちょっとした特別扱いまでしてもらえるという機内食カスタマイズ。
ベジタリアンミールを選んだからか糖質&カロリー過多問題も解決し、いつもの旅より体も軽く感じました。
全力でおすすめです。次回の旅行の際には、ご利用の航空会社の公式サイトをぜひ調べてみてくださいね。
参考リンク:JAL 機内食特別メニュー
執筆:藤山ゲイシャ
Photo: (c)Pouch