みなさんが“フランス”という国から、連想するものは? 美食にファッションに芸術……などでしょうか。
実際にフランスで暮らしてみると「え、そんなことするの!!」「マジですか!?」と、驚くことがいっぱい。日本では知ることのなかった事柄が、日常のあちこちに転がっています。それはもう、ネタの宝庫!
そんなわけで、南仏で暮らしている私が、日々の生活の中で感じるおもしろいことや意外な発見を、みなさんにもお伝えしていこうと思います♪
本日はフランスで生活して驚いた「フランスパンをテーブルに直置きする」お話です。
【パン皿はどこ?】
フランス料理というと「なんだか、お皿やカトラリーが多いなぁ」という印象を受けませんか?
これは、前菜からデザートに至るまでのフルコース料理を想定している設定だから。テーブルマナーが重視される格式の高いレストランや高級レストランでは、実際にその通りです。
では、家庭料理やその土地のおいしいものが食べられるビストロや、カジュアルなレストランはどうかというと、前菜とメイン料理しか食べない人もいれば、メイン料理とデザートだけの人も。そんなわけで、あらかじめ用意されているカトラリーは基本的にフォークとナイフ、お皿は大きなサービスプレート1枚のみです。
さてレストランでは、料理を頼むとパン(※たいていフランスパン)が必ずサーブされるのですが……。
あれれ、パン皿が見当たらない!?
【テーブルの上に適当に置く】
そうなんです。カジュアルなレストランだと、パン皿がテーブルにセッティングされていないのです。
では、ちぎったパンはどこに置けばいいの!?
答えは、テーブルの上に適当に置く……です。
テーブルクロスがかかっている時はテーブルクロスの上、かかっていないときはナプキンの上に置くといいですが、そんなこと気にせずテーブルに直置きする人が多い印象です。
これはレストランだけの話ではなく、食卓でも一緒。バスケットに入れたパンを、各自がテーブルの上に直置きします。パンの直置き、フランスでは至って普通の光景なのです。
フランス料理というとかしこまったイメージがあるかもしれませんが、肩肘張らず、カジュアルに楽しめるレストランもたくさんあるんですよ!
とはいえ、テーブルマナーの重視される格式高いレストランでパンを直置きすると、ちょっと恥ずかしい思いをすることに。テーブルの左側に小さいお皿があったら、それがパン皿なので、そちらを使いましょう。もっとも、これはご存知の方も多いとは思いますが……。
執筆:sweetsholic (c)Pouch
Photo:(c)Pouch