東日本大震災の発生から10年。
緊急災害時の避難行動についてあらためて考えることのできるウェブサービスが登場しました。
「あなたの避難場所がわかる スマホ避難シミュレーション」は、震度6強の地震発生を想定した避難体験コンテンツ。
地震発生後から避難所に行くまでをシミュレーションできるのですが、これがかなりリアルに作られていて、被災時の行動や情報の集め方などについて学ぶことができるんです。
【地震直後の室内。さて自分はどうするべき?】
サイトを開き、「避難スタート」をクリックすると、部屋がグラグラと大きく揺れるところからシミュレーションがスタートします。
CHAPTER1は「スマホで情報収集」というステージ。画面に地震後の室内の様子が映っているので、自分で画面をスワイプしたりクリックしたりしながら、部屋の状況を確認していきます。
たとえば、照明のスイッチをクリックすると「電気をつけると火災や爆発の危険があるらしい。やめておこう」、台所のコンロをクリックすると「壊れているかもしれないからガスの元栓はしめておこう」といったコメントが出現。
地震が起きた直後、どういった行動をとるのがよいか、またはどういった行動が危険なのか、知識を身につけることができます。
【スマホを使って情報収集や安否確認を】
さて、室内に落ちていたスマホを開いてみると……。ここで、ヤフーやLINEなど各社の提供する機能を使ってさまざまな情報を得られることがわかります。
LINEのアプリでは、家族間のグループラインで互いの安否を確認できたり、避難場所を位置情報として送信する方法や、プロフィール欄で無事であるというメッセージを知らせる方法がレクチャーされます。
ヤフーのアプリで検索すると、自宅から近い避難場所が出てくるというのも便利です。
仮想体験だというのに、どれもこれも本当に起きているかのような臨場感が感じられます。
ちなみに、シミュレーションを始める前に、位置情報を許可するかどうか聞かれるのですが、この設定はぜひとも「許可」にしておきましょう。
なぜなら、「東京都〇〇区付近の避難場所」というように、実際に自分が今いる位置から近い避難場所がマップに表示されるからです。
被災時に自分がどこに避難すればよいかわからない方は、ここで確認しておくことをおすすめします!
【シミュレーションの達成率も教えてくれる!】
続くCHAPTER2「避難場所への移動」では、調べた避難場所への移動をおこないます。室内を探索し、必要な道具を持ち出して家から出るとエピローグに……。
最後には、今回のシミュレーションにおける自分の避難行動の達成度がパーセンテージで示されます。
また、行動に応じて「バッジ」を獲得できたり、避難行動中の選択によっては新たなステージ「水害編」がシミュレーションできるようになったりもします。
1度のみで終わらず何度でも繰り返すことで、さらに知識を深めていけそうですね。
【緊急災害時の避難行動について確認しておこう!】
「あなたの避難場所がわかる スマホ避難シミュレーション」のサービス提供は2021年3月28日まで。
スマホで気軽に試せながらもかなりリアルなシミュレーションとなっているので、ぜひ皆さんも試してみてください。
お子さんがいる方は一緒に進めながら、緊急災害時の避難行動について話し合ってみるのもよいかと思いますよ!
サイトのURL、QRコードは参照元からご確認ください。
※スマホ避難シミュレーションは、スマートフォンから体験することができます。
参照元:プレスリリース、スマホ避難シミュレーション
執筆:鷺ノ宮やよい (c)Pouch