2021年5月10日にテレビ東京系で放送された新ドラマ『珈琲いかがでしょう』第6話。
主人公・青山(中村倫也さん)が、コーヒーの師匠・たこさん(光石研さん)と出会ったことで、人間味を取り戻していくまでが描かれました。
印象的だったのは、尖ったナイフのようだった青山が、血の通った人間に生まれ変わっていく場面。
毎日せっせとコーヒーを淹れては試行錯誤する青山が愛おしすぎて、母性が刺激されてしまいました。素直な青山、可愛すぎる……!
【第6話「たこ珈琲」あらすじ】
コーヒーに出会えて、世界が変わった。そうつぶやきながら、青山はたこさんとの出会いを振り返ります。
たこさんが淹れてくれたコーヒーを飲んだ瞬間、その魅力に憑りつかれてしまった青山は、自ら弟子入りを志願。
どんどんコーヒーにのめりこむ一方、たこさんから「足りていなかったもの」を学んでいきます。
青山に足りなかったもの……それは「幸せだなぁと感じられる心」。
のんびりとした穏やかな時間を過ごすとき、料理を食べておいしいと感じたとき、少しでも幸せを感じているかどうか……。
そうした「心の余裕」こそが、おいしいコーヒーを淹れる秘訣だと知ることになるのです。
【素直で一生懸命な青山が愛おしい】
当時の青山は、常に狂気に満ちた目をしていて、人を殺すことも厭わない「世捨て人」のような生活をしていました。
ご飯の味を感じることもなく、ただ息をするだけの日々……。
すなわち「人間味」が欠落していたわけなのですが、コーヒーとの出会いでどんどん人間らしくなっていく姿が微笑ましいっ!
夢中でコーヒーを淹れる練習をして、たこさんに褒められると、ぎこちなくニヤニヤ。
たこさんの言うことなら「そうなのか」と素直に聞くところや、何を食べているのかすら無関心だったのに、ひとつひとつ料理の味を確かめるようになったりと、人間としてみるみる成長してて可愛い……(涙)。
だんだんと「現在の青山」へ近づいていくのがわかります。
【大切に思われるのが怖かった】
人間味を取り戻した青山は、やがて「人を殺すこと」にためらいを覚えるように。
変化に気づいたたこさんは、
「あんたに必要なのは、自分を大切にすることだ。自分を大切にできないと、他の人も大切にできない」
「(青山が人を傷つけてきたのは)あんたがこれまで誰からも大切にされなかったからだ。でもね、私はあんたのこといま大切に思ってるよ」
と伝えますが……青山はなんともいえない表情で黙りこくってしまうのです。
青山は、これまで誰かに「大切だ」と言われたことがなく、そのせいで「大切に思われること」に恐怖を感じていました。
大切にされるって、とても幸せなことなのに、逆に恐怖を感じるだなんて……どれほど壮絶な人生を送ってきたのかと胸が痛くなります。
また、そんな青山だからこそ、「幸せだなぁと感じられる心」が欠落していたのかもしれません。
【次回は恐怖の「ぼっちゃん」回です!】
たこさんとコーヒーに出会えたことで「変わる」ことができた青山でしたが……「暗い過去」がどこまでも彼を追いつめます。
次回第7話では、青山を執拗に追うヤクザの3代目・通称ぼっちゃん(宮世琉弥さん)が登場!
ぼっちゃんは、虫も殺さないような可憐な顔立ちをしているものの、「指、落とすよ♡」と口にしちゃう過激な人物。
演じている宮世さんはドラマ『恋する母たち』への出演で注目された話題の俳優さん。中村さんとの演技合戦を観るのが、今から待ちきれないよ~~!
参照元:テレビ東京、Instagram @tx_coffee_ikaga、Twitter @tx_coffee
執筆:田端あんじ (c)Pouch
▼ぼっちゃんも狂気に満ちている…!
https://twitter.com/tx_coffee/status/1391769412781285377