Pouch[ポーチ]

話題の漫画『作りたい女と食べたい女』がNHKで実写ドラマ化! つくたべファンが注目してほしいポイント3つご紹介

2022年11月29日

SNSを中心に話題沸騰、主要な漫画ランキングでも軒並み上位を獲得している “つくたべ” こと『作りたい女と食べたい女』(ゆざきさかおみさん著 / KADOKAWA)。

「たくさん料理を作りたい」
「お腹いっぱいご飯を食べたい」

そうした思いを抱えて生きてきた2人の女性が、ひょんなことから出会って、一緒にご飯を食べる仲になってゆく……。おいしそうな料理と共に、登場人物たちの心理描写を丁寧に描いた大人気作品です。

そんな “つくたべ” がNHK総合で実写ドラマ化されることになりました。これを記念して今回はドラマ放送前にチェックしておきたい注目ポイントをご紹介します!

【あらすじ】

料理は好きだけど、少食かつひとり暮らしゆえに、たくさん作れない。ほんとはもっと、デカ盛り系とか、いっぱい作る系とか、ゲームの再現料理とか、いろんなことに挑戦してみたいのに……。

人知れず “料理したい欲” をくすぶらせてきた野本さんは、同じマンションに住んでいる春日さんと知り合います。

春日さんはとても食べっぷりがよく、作りたい女・野本さんのテンションは爆上がり! こうして食べたい女・春日さんとの仲が急速に深まっていくのです。

【人気の秘密を深掘り! 注目ポイント3つ】

ここからは、原作漫画『作りたい女と食べたい女』の注目ポイントを3つご紹介します。

■その1:すべての女性に寄り添う物語

女性として生きていると日々直面する、モヤッとすることやイヤなこと。家族との関係や性的志向など、人には触れられたくない個人的な問題。

本作に登場する女性たちは、そうした生きづらさを抱えています。そしておそらく、彼女たちが直面している問題は、読者の多くが体験していること

だからこそ、登場人物たちが決して相手を否定せず、気にしすぎず、ほどよい距離感で、ゆる~く連帯し合う姿に力をもらえるんです。彼女たちの関係性はとても心地よく、読んでいるうちに傷が癒えてゆくかのような感覚を覚えます。ああ、わたしもこの輪の中に入りたい!

■その2:この世に同じ女はいない

私的にオススメなのは第4話『この世に同じ女はいない』に出てくるエピソード。

生理痛に苦しむあまり「私ぐらいの辛さで婦人科へ行くもんじゃない」「私も春日さんみたいに強くならなきゃ」と口にする野本さんに、春日さんは

「辛いときに他人と自分を比べるのよくないです。そのままでいいですよ。同じ女なんていないんだから」

と返すのです。同じ女性でも、中身は千差万別なのだ。当たり前なのに見えなくなりがちなことを気づかせてくれて、ほっとさせてくれる。そんなホットココアみたいなやさしさも本作ならでは!

■その3:大切な人と食べるご飯はやっぱり美味しい

本作には毎回、美味しそうなご飯が出てきます。野本さんが春日さんのために作る “デカ盛り飯” をはじめ、ホットプレートで作る餃子、ローストビーフ、バケツプリンなど、読めば読むほどお腹が空いてくる~!

そして、ご飯をもりもり食べながら、互いを見つめる愛おしそうな瞳

大切な人と食べるご飯は、やっぱり美味しい。あなたがいるから、よりいっそう楽しい。野本さんと春日さんが見せてくれる、新しい家族のかたちは、たくさんの人に希望を与えていることでしょう。

【めちゃくちゃいいドラマになりそう!】

実写ドラマ『作りたい女と食べたい女』は、毎週月曜から木曜の夜10時54分から15分間放送される「夜ドラ」枠に登場。2022年11月29日(いい肉の日!)から12月14日に渡って全10話を放送します。

作りたい女・野本さんを演じるのは比嘉愛未さん。そして食べたい女・春日さんを演じるのは、演技&ドラマ初挑戦のピアニスト・西野恵未さんです。

制作統括を務める坂部康二さんは、ドラマ制作にあたり

「ドラマで描かれる女性像は、どんどんアップデートされています。男性主人公を支えたり、恋の相手としてだけ存在するのではなく、また女性同士がいがみあってマウンティングし合うのでもなく。
ゆざきさかおみさんの『作りたい女と食べたい女』を読んで、現代女性の “物語” として、とても魅力を感じ、ぜひドラマとして描きたいと思いました。
女性同士の連帯や絆とともに、これまでドラマとして取り上げられることの少なかった女性同士の恋愛を、ゆっくりゆっくり、丁寧に表現していきます。この物語を必要とする誰かに届けられるように、誠心誠意つくります」

とコメントしており、最高の作品になる予感しかしない……!

NHKの公式サイトに公開されているキャストやスタッフのコメントからも、ドラマに対する意気込み、本気度が伝わってきます。

ドラマから “つくたべ” の世界に入るもよし、あらかじめ漫画を読んでからドラマを観るもよし。登場人物たち、そして読者にいつも真摯な “つくたべ” の魅力をこの機会に知ってほしい~!

参照元:NHK(1)(2)Twitter @nhk_dramas
執筆・撮影:田端あんじ
Photo:(c)Pouch

モバイルバージョンを終了