夢じゃないよね？百鬼夜行シリーズの17年ぶりの新作『鵼の碑（ぬえのいしぶみ）』が2023年9月14日に発売決定

昨日、文芸ファンを驚かせるニュースが日本中を駆け巡りました。

京極夏彦氏の百鬼夜行シリーズ新作『鵼の碑（ぬえのいしぶみ）』が2023年9月14日に発売されることが正式に発表されたんです！

前作からなんと17年ぶりとなる新刊。まさかこの日が本当にやってくるだなんて……これって夢じゃないよねっ!?!?

【30年間愛され続ける人気シリーズ】

百鬼夜行シリーズは、1994年に刊行された『姑獲鳥の夏』から始まる長編推理小説シリーズ。

第二次世界大戦終戦直後の日本を舞台に、妖怪に関連して起こるさまざまな事件を古本屋の店主にして憑物落としの拝み屋でもある「京極堂」こと中禅寺秋彦が解決していきます。

京極堂のほかにも、売れない小説家で精神不安定気味な関口、「薔薇十字探偵社」の私立探偵・榎木津、無骨でバンカラな刑事・木場といった脇を固める個性豊かなキャラクターも人気の秘密。

これまでに映画化、アニメ化、舞台化、コミック化されるなど、1作目から30年を経て今もなお多くの人から愛され続けている人気シリーズなんです。

【新作はどんな内容？】

しかし……。2006年に刊行された『邪魅の雫』を最後に、新作はストップ。

『邪魅の雫』の巻末には次作のタイトルとして『鵼の碑』の文字は記されていたものの、発売される気配がまったくないまま気づけば17年の月日が経っていたのです……。

そんななか突如、9月14日の発売が発表されたのですから、ファンにとっては「えええええええ!?!?!?」となるのも当然のこと。ファンからは驚きや喜びの声があがり、昨日はツイッター（X）では軽いお祭り状態となっていました。

さて、ここで気になるのが新作の中身。出版元の講談社からはこんな情報が出ています。

「殺人の記憶を持つ娘に惑わされる作家。消えた三つの他殺体を追う刑事。妖光に翻弄される学僧。失踪者を追い求める探偵。死者の声を聞くために訪れた女。そして見え隠れする公安の影。発掘された古文書の鑑定に駆り出された古書肆は、縺（もつ）れ合いキメラの如き様相を示す “化け物の幽霊” を祓えるか」

……正直、どんなストーリーなのか皆目わからない！　でも、怪しげな雰囲気ムンムンで、早くも物語の世界に入り込みたくなったのは私だけじゃないはずです……!!

【新作発売は9月14日！】

百鬼夜行シリーズ第13弾『鵼の碑』は単行本が3600円、講談社ノベルスが2200円。発売日まであと1か月半ほど、楽しみに待ちましょう！

ちなみに「興味はあるけど、1作1作が長編すぎて読むのが難しい……！」という人には志水アキさん作画の漫画版がおすすめ。絵が美しく、ストーリーもわかりやすくまとめられていて入りやすいですよ♪

また、今年は京極夏彦氏にとってもデビュー30周年となる記念の年。YouTubeチャンネルでは各作品のPVも配信されていますので、興味がある方はぜひチェックしてみてください！

参照元：プレスリリース、YouTube、Twitter @kodansha_novels、楽天、Amazon
執筆：鷺ノ宮やよい