人生に絶望した青年が「別の人間」として12回生き直す。青年はなぜ、そのような運命を辿ることになったのか。
今回ご紹介するのは、ミステリー×壮絶な復讐劇×感動のヒューマンドラマが交錯する韓国ドラマ。2024年の韓ドラ初めとしてオススメしたいですーーーッ!
毎週金曜は各配信サイトで観られるオススメ作品を紹介する日。
今週もよく頑張った……週末はおうちでゴロゴロしながら、Amazonのプライム・ビデオで韓国ドラマ『もうすぐ死にます』を観て、カウチポテトになっちゃお〜!
【あらすじ】
真面目に生きていても、なにもかもうまくいかない。
大企業への就職に失敗してしまった大学生のイジェは、そのあと7年ものあいだ、バイトをしながら就職活動を続けます。しかし、ようやくチャンスをつかんだのも束の間、投資詐欺に遭い、最愛の恋人とも別れ、家も追い出されてしまう……。
おまけにせっかく決まった就職もダメになり、イジェはすべてに絶望して自ら命を絶つことを選びました。
ふと気がつくと、イジェはなぜか飛行機の中に。しかも鏡に映っていたのは別人の顔です。いったい何が起こっているの……?
【ココが見どころ!】
その1:豪華俳優陣が1人の人物を演じる鳥肌構成
イジェは、自分を「死(デス)」そのものだと名乗る女性と出会います。その女性はイジェはすでに死んでいると言い、
「私を侮辱したお前には罰を受けてもらう。お前の魂はいずれ死ぬ12人の体に乗り移る。どの体で目覚めようと必ず死ぬことになる。その代わり死を免れることができたら、その人物の残りの人生を生きていい」
と伝えます。
こうして始まった12人分の人生。大企業の御曹司にいじめられっこ、凄腕フィクサーや受刑者、さらには刑事などと、イジェは様々な人物を生きることになるのですが……それぞれの役を演じている俳優陣が豪華すぎる!!!!!
そもそも、主人公・イジェをソ・イングクさん(『応答せよ 1997』)、デスをパク・ソダムさん(『パラサイト 半地下の家族』)が演じている時点で超豪華。
な・の・で・す・が! そのほかのキャストも全員主役級なんですよ。韓ドラ好きならば「この人も出てるの?しかもこんなチョイ役で!?」と興奮が止まらないはず。
<その2:すべての点と線がつながる第6話>
本作の軸となるのは「ミステリー」と「復讐劇」。実は、イジェが生きることになった12人の人生は点と線でつながっていたのです。職業もバックボーンも見事にバラバラ。この12人にはなんの関連性もないように思えます。
すべてがつながるのは最終話直前。謎解きを楽しみながら、壮絶な復讐劇の結末を見届けてください。
<その3:ヒューマンドラマも見逃せない>
イジェは「自分が死んだところで誰にも迷惑をかけることはない」と思い込んでいましたが、そんなことはありませんでした。イジェの死を悼み、自分のせいだと責めて、地獄の苦しみ・悲しみを味わう人がいたのです。
イジェが、自分自身を大切に想ってくれている人の心に触れるシーンは必見。特に、第4話と第8話はティッシュを用意しておくことをおすすめします。
【グロ描写に注意】
1話あたり約40分〜60分×全8話で構成される本作。ミステリーからヒューマンドラマまで、様々なジャンルが盛り込まれている楽しさは韓ドラならでは。
ただ、韓国作品特有の「容赦のなさ」も散りばめられていますので、残酷な描写、グロテスクな描写が苦手な方はくれぐれもご注意を。
■今回紹介した作品
プライム・ビデオ『もうすぐ死にます』(原題:이제, 곧 죽습니다)
12月15日(金)から前編、2024年1月5日(金)から後編をPrime Videoで独占配信
※カウチポテトとは:ソファや寝椅子でくつろいでポテトチップをかじりながらテレビやビデオを見て過ごすようなライフスタイルのこと。
執筆:田端あんじ (c)Pouch
Photo:© 2023 TVING