上京してもうずいぶん経ちますが、意外と知らない街・横浜。中華街、おしゃれ、異国情緒……とイメージは湧くけれど、街をじっくりと歩いてみたことはありません。
でも、身近な横浜出身の友人のほとんどがずうっと横浜に住んでいるので、離れがたい土地なんだろうという想像はつきます。
このたび、そんな横浜に暮らす魅力をじっくりと味わえるプレスツアーに参加してきました。日々の暮らしの中に “大人なちょっといい日常” が溶け込む横浜の魅力を、前後編に分けてお届けします!
【新感覚レストランでランチ】
横浜市西区・中区在住の20〜50代男女にアンケートを取ったところ、「新オープンのレストラン」に関心を寄せる人は3人に2人なんですって。住んでいる街に魅力的なレストランがあったら、「次はどこに行こう」「あの店はおいしかった」と、外食の計画を練るたびにワクワクできそう!
この日ランチに訪れたのは、2023年10月にオープンしたばかりの「Trattoria Tabule(トラットリア タブレ)」。ミシュランシェフである奥野義幸氏、米澤文雄氏の両名オーナーで開業した、中東イタリアンという新ジャンルのレストランです。
ランチコース(Tasting Course 4000円)に出てきたお料理はそのジャンル名のとおり、スパイスの香りを散りばめたイタリアンというような見事な融合!
野菜、肉、魚介の旨味を惜しみなく活かすイタリアンが好き。カルダモンやジンジャー、フェンネルやクローブなど、ありとあらゆるスパイスの香りが感じられる中東料理も好き。そんな私にはたまらないレストランでした。つくづく、近所に欲しい。
■訪れたお店
Trattoria Tabule
住所:横浜市西区みなとみらい4丁目2−1 Living Townみなとみらい 1F
営業時間:ランチ 11:30〜15:00 (L.O. 14:00)、ディナー 17:30〜22:30(L.O. 21:00 お食事 / 22:00 ドリンク)
定休日:水曜日
【歴史とアートに触れる】
続いて新高島駅から日本大通り駅まで移動。立ち寄ったのは、四半世紀近く横浜のアートシーンを支え続けてきた「GALERIE PARIS(ギャルリー パリ)」です。日本最古の鉄筋コンクリートで作られた歴史的建造物、KN日本大通ビル(旧横浜三井物産ビル)の中にあります。
築100年という建物の佇まいそのものに風格と魅力があり、個性的な作品のコントラストが鑑賞に奥行きをもたらしてくれるよう。この日はオープン前におじゃましたのですが、たまたま通りかかった地元の人が立ち寄られていました。そんな小さな偶然も含め、「アートを楽しむ」ということが街の人々の生活に自然に溶け込んでいるんだなあと実感させてくれるギャラリーでした。
■訪れたお店
GALERIE PARIS
住所:横浜市中区日本大通14 旧三井物産ビル 1F
営業時間:要問合せ
定休日:不定休
【外国の街角にいるようなカフェ】
そのあとは、道路を挟んだ向かいにある横浜情報文化センターへ。2階にカフェ「CAFE de la PRESSE(カフェ ドゥ ラ プレス)」があります。こちらも1929年に建てられた重厚な歴史的建造物の中にあり、店内も、異国情緒を存分に感じられるクラシカルな佇まい。落ち着くのに自然と背筋が伸びるような、この感じ……素敵すぎる。
席について窓の外から差し込む光を眺めていると、まるで外国の街角を訪れたかのような錯覚に陥りました。実際、カウンターなどの調度品は、ビル建設当時のスタイルを再現すべくフランス・パリから家具を取り寄せたアンティークだそう!
もちろん素晴らしいのは内装だけではなく、お店でひとつひとつ焼き上げるというアップルパイや、季節のフルーツを使ったケーキなど、メニューも豊富。横浜を散策するなら、ぜひとも立ち寄りたい「カフェ ドゥ ラ プレス」でした。
■訪れたお店
CAFE de la PRESSE
住所:横浜市中区日本大通11 横浜情報文化センター2F
営業時間:10:00〜20:00 (L.O. 19:30、ランチ11:30〜14:00)
定休日:月・火曜日
【新鮮さと歴史が共存する街】
歴史的建造物、異国情緒、先進的なアート、もともと横浜に抱いていたイメージはそのままに、それが見事に生活の中にあると感じさせてくれるスポットが目白押しの横浜めぐり前半でした。
後半では、目移りが止まらないベーカリーや、まさかの街なかにあるワイナリー、また訪れたくなるレストランなど、横浜の “おいしいトコロ” をドドンとご紹介いたします!
参考リンク:横浜移住サイト〜だから横浜で暮らしたい〜
執筆・撮影:森本マリ
Photo:(c)Pouch