このところの円安続きで、海外へ出稼ぎにいく若者も増えているとかいないとか。活動の制限がなく、現地で収入を得ながら海外生活を送れるワーキングホリデーを利用する人も多いようです。
ワーキングホリデーで稼げる金額は、滞在する国や雇用形態、仕事内容などによって異なりますが……。正直な話、いちばん稼げるのはどの国なんだろう?
【フルタイムの月収が高い国ランキングTOP10】
今回参考にしたのは、日本最大級の留学メディア・留学エージェントであるスクールウィズがおこなった「2024年度版 ワーキングホリデーにおける国別、最低賃金月収の実態調査」です。
対象となっているのは、日本人のワーキングホリデーが可能で、最低賃金が定められている国。アイスランド、デンマーク、ノルウェー、スウェーデン、フィンランドは最低賃金が定められていないため除外となります。
フルタイムの月収が高い国TOP10の結果はこちら☆
1位 ルクセンブルク(40万7092円)
2位 オーストラリア(36万9002円)
3位 オランダ(34万6575円)
4位 イギリス(34万3809円)
5位 ニュージーランド(32万7037円)
6位 アイルランド(32万1747円)
7位 ドイツ(31万4400円)
8位 フランス(29万5146円)
9位 カナダ(29万2681円)
10位 オーストリア(27万9774円)
なお、日本は12位にランクインしており、フルタイムの月収は16万8640円でした。1位となったルクセンブルクは日本の約2.4倍の月収となります。
※()内はフルタイムの月収です。
※最低賃金が時給の場合は8時間×20日(160時間)として算出。月収の為替は2024年9月10日時点のレートで算出しています。
【1位のルクセンブルクってどんなところ?】
今回1位に選ばれたのはルクセンブルクでしたが……ぶっちゃけ日本人にはあまりなじみがない国といえるかもしれません。
それもそのはず、ルクセンブルクがワーキングホリデーの日本人を受け入れ始めたのは、なんと今年2024年の6月なんですよ。まだまだ認知されていない可能性が高いので「狙い目」といえそう♪
ちなみに、ルクセンブルクの人口の約半数は外国人なのだとか。トラム、電車、バスなどすべての公共交通機関を無料で利用できる(!)ほか、治安もよく、オーストラリアやカナダよりも物価が安いんですって!
【おすすめの国とその理由】
最後に、海外事情に詳しいスクールウィズの代表取締役・太田英基さんによる「ワーキングホリデーで特におすすめの国」をチェックしておきましょうか。
<ワーキングホリデーで特におすすめの国>
・オーストラリア
・カナダ
・イギリス
・ニュージーランド
どの国も最低賃金が高いうえに、日本人の渡航者が多く、日本人コミュニティで現地の求人などの情報交換もひんぱんにおこなわれているのだそう。英語圏でもあるため、英語に触れる機会が多いところもおすすめポイントだといいます。
ちなみに……ワーキングホリデーに行った人の多くが「就職先を探すのに苦労した」と語っているのだとか。
現地での職探しにおいて重要なのは「職務経験の有無」と「英語力」です。
目安としては、CEFR(セファール=英語をはじめとした外国語の習熟度や運用能力を同一の基準で評価する国際標準)のB1かB2程度の語学力があれば、仕事も見つかりやすいとのこと! ご参考になればこれ幸いです。
参照元:スクールウィズ、プレスリリース
執筆:田端あんじ (c)Pouch
Photo:ぱくたそ