フィリピンは世界でも有数のバナナ天国。世界で見るとインドの次に、バナナの生産量が多い国です。このため、フィリピンにはバナナを利用した料理やスイーツがいっぱい!
今回は、調理用バナナとして知られる青く硬いプランティーン(別名サババナナ)を使用した庶民派おやつをご紹介したいと思います。
まずはバナナの串揚げ「Banana Cue(バナナ・キュー)」。こちらは、サババナナにブラウンシュガーをまぶして揚げるだけという至ってシンプルなおやつです。
油をほどよく吸い込んだバナナはほんのり甘く、程よい酸味も感じられてあとをひくおいしさ。串揚げはたいていバナナ2本分の量があるため、1本で満腹に。
次はフランス菓子にも対抗できそうな可能性を秘めている「Turon(トゥロン)」。こちらはサババナナとジャックフルーツをルンピアと呼ばれる春巻きの皮のようなもので包んで揚げたものです。揚げながらブラウンシュガーをまぶすという調理方法が特徴的。
単なる揚げ菓子ですが、表面をキャラメリゼ(※キャラメルでコーティングすること)したかのような仕上がりには、おそらくフランス人もびっくりすることでしょう。パリパリッとした皮を崩せば、とろりとしたバナナとジャックフルーツがたっぷり。カリッ、トロッとした食感のコントラストが楽しいおやつです。
「メリエンダ」と呼ばれるティータイムのあるフィリピンでは、どちらもフィリピン屋台では定番のおやつとなっています。ちなみに値段は10ペソ(約17円)以下。素材がものを言うレシピなので、いくつかの屋台を食べ比べてみることをおすすめします。
(取材、文、写真=sweetsholic)
参考:www.mofa.go.jp(http://bit.ly/lYCcsi)