皆さん、『深夜食堂』(安倍夜郎/小学館)というマンガをご存じでしょうか? 現在、『ビッグコミックオリジナル』にて連載中、小林薫さん主演でドラマ化もされている人気作品です。
営業時間深夜0時から朝7時までという一件のめしや。メニューは豚汁定食にビール、酒、焼酎、それだけ。あとは勝手に注文してくれれば、できるものなら作るっていうのがこの店のやり方。過去にちょっとワケありっぽいコワモテな店主と、彼のもとに集まる常連客たちとの交流を1話完結で描いています。
その『深夜食堂』、5巻を読んでモーレツに作ってみたくなったのが「コンビーフ炒めに目玉焼きのっけたの」と「コンビーフのお茶漬け」。……夜中に太る? そんなん知らん。とにかく作ってみるべし!
用意するのはコンビーフの缶詰。すごい久しぶりに買ったわ、これ。
うん、みまごうことなきノザキのコンビーフであるよ。このままお酒のつまみにしても、んまいんですわ、これがっ! (おっと、よだれが……!!)
まな板に出して薄切りに。フライパンでジュー。コンビーフから油が出てくるので、サラダ油などは不要です。コンビーフを皿に移し、目玉焼きを焼く。もちろん白身のフチはカリッ、黄身は半熟トロリでね。コンビーフの上に目玉焼きを乗せる。キャベツの千切りやプチトマトなどを添えてできあがりー♪
うおおおおーーーーーっ、なんだこのテンション上がるビジュアルは!
もうこんなの、どう考えたっておいしいです。まずくなりようがない。まずはコンビーフだけで。お次はマンガのように、黄身を箸でちょろっとつついて、出てきた黄身をコンビーフにからめていただきます! そこに後追いで白いゴハン、カモーン!!
次に、少し残したコンビーフをお茶碗に移し、ちょっと多めにしょうゆをかけてお茶漬けに。コンビーフ+卵でけっこうヘビーに感じてたところに、このサラサラなサッパリ感! そう、意外にさっぱりしてるんですよ、この茶漬けが。おぬし、案外やりおるのう〜。
それにしてもこのお行儀の悪さ、たまんない! そして、夜中に食べてるっていうそこはかとない罪悪感! 夜食って、このちょっとした罪悪感とかお行儀の悪さでさらにおいしく感じるんですよね。太るかもしれないとか体に悪そうとか、そういうの気にする人はおとなしくキュウリに塩でもかけて食ってればよいと思います。
ほかにも、『深夜食堂』でお客さんたちが注文する料理は実にさまざま。赤いタコさんウィンナーあり、猫まんまあり、バターライスあり、きのうのカレーあり。ちょっとお腹がペコちゃんになってきた深夜に読むのは、食欲を刺激しまくって危険きわまりない! でも、だからこそ読むほどにふらふらと引き寄せられてしまう魅力があります。
ぜひ、そんな『深夜食堂』ワールドを皆さんもご堪能ください! まずは手始めに、今晩の夜食にはコンビーフ缶からスタートしてみましょうか。
(料理、写真、文= 鷺ノ宮やよい)
参考元:『深夜食堂』(http://goo.gl/PlgOp)
▼完成〜っ!! さーて、食べるよ〜!
▼箸でつついてトロトロの黄身を出しコンビーフとからめる!
た、たまらんです!!
▼お茶漬けはこんなふうにさっくり混ぜて、ざざっといただこう。
お茶は渋めのほうが良さげです。