愛知県に本社を持ち、中部圏を中心に展開するラーメンチェーン店・スガキヤ。三重県出身の記者もスガキヤにはよくお世話になったものです。幼いころ、母に手をひかれて食べに入った駅ビルのラーメン。中高時代、友人たちと恋バナをしながら学校帰りのあんみつ……。そう、記者の故郷の思い出はスガキヤラーメンと宮地佑紀生と美宝堂のCMとともにあるようなもんです。
そしてスガキヤといえば、忘れてならないのがラーメンとともに供されるあの独特のラーメンフォーク! あのラーメンフォークもスガキヤの大きな特徴です。
普通、ラーメンとともに出てくるのは箸とレンゲ。けれど、スガキヤでラーメンを頼むと出てくるのは、大きな丸いスプーンの先っちょが4つに割れたフォークのようなもの。これ1本あれば、麺をすくえ、さらにスープも飲めるという作りとなっているのです。
そんなラーメンフォークですが、その機能美はあのニューヨーク近代美術館「 MoMA」でも認められ人気商品となっているとか! アピタやバローのフードコートで当たり前のように見慣れたあのフォーク・スプーンが、世界のMOMAで売られているですと……!? なんて胸が熱くなる話なんでしょうか。あ、アピタ、バローってのは中部地方によくあるショッピングセンターね。
しかも、作っているのはこれまた愛知県に拠点を置く世界的食器ブランド「ノリタケ」。ラーメンフォークの説明には、「ラーメン店スガキヤと高級食器で有名なノリタケが大量に消費される割り箸による環境問題に配慮し共同開発しました」と書かれています。ニューヨークやパリなど世界の大都市でジャパニーズ・ラーメンが一大ブームとなっているなか、このラーメンフォークなら箸使いが苦手な外国の人たちにも大いにウケそうですわ。
いろいろ調べているうちにどうにもこうにも懐かしさが止まらなくなった記者。でも、今住む東京にはスガキヤがない……ぐぬぬ。というわけで、ラーメンフォークとスガキヤラーメンをネットで購入、作って食べてみることに!
ラーメンフォークを持ってみると、しっくりと手に馴染む重さとデザインが心地よい。そして、一度でラーメンとスープの両方を味わえる使い勝手のよさ! 考えぬかれて作られているのだと改めて感動。そんな逸品で食べる思い出の味、おいしくないわけがないっ!
このラーメンフォーク、皆さんも欲しくなっちゃいました? 愛知やニューヨークまで行かずとも大丈夫! ネット通販でも取り扱いがありますので(2013年12月現在)、ぜひ買ってみては? あなたの麺ライフがはかどること間違いナシですよ!
(文=鷺ノ宮やよい)
▼amazonのMoMA STOREにて購入可。なんかいかにもなMoMAっぽいパッケージに入って届いた
▼でもスプーンの裏面には「Sugakiya」の文字が。ノリタケとの共同開発ってとこがまたニクい
▼スガキヤのラーメンは楽天市場の寿がきや食品楽天ショップにて購入。記者が買ったのは「生めん6食セット」です
▼箱を開けると、麺、スープの素、かくし味、作り方の紙が
▼スガキヤのラーメンを再現するべくがんばってみた。普段はズボラ女でもこういう労力なら惜しまないんだぜ