九州出身だけど中日ファンの記者と、関東出身だけど中日ファンのpouchライター、井上こん記者。今回は2人でヤクルトスワローズの本拠地、明治神宮野球場のスタジアム飯調査に行ってまいりました！ 試合はもちろん中日ドラゴンズvsヤクルトスワローズ……の、最下位争いです。とほほ。
神宮球場といえば、カレーが有名ですが、今回のお目当ては、先日ご紹介した浪速の荒ぶり系天才時計師・フランク三浦御大オススメの『メガ盛りソーセージ』。メガを自称するフードはあまたありますが、実はそれほど……というものも多い。神宮球場のメガは、果たして期待に応えてくれるのでしょうか？
■ ほんわかムードに包まれます
球場に入ると、通路はえんじ色のリノリウム、天井にはむき出しのパイプ。なんだろう、この、懐かしさ。今までご紹介したナゴヤドーム、甲子園球場、ヤフオクドームは、華々しい異空間だったけれど、神宮球場は「ご近所感」にあふれています。新幹線とローカル路線のような感じでしょうか。全くもって色気なし。でも、なんだか安心します。
場内のお席はだいぶまばらでした。生まれたての秋の夕風が心地よくて、平日のナイターをゆるりと観戦するには最適です。
よーし！ ビールとツマミを買ってこようじゃないの！
■ 学生フードがいっぱい！
お目当てのメガ盛りソーセージは外野席での販売。神宮球場では外野席エリアの売店に行くのに、一度外に出て再入場しないといけません。まずは内野席エリアを視察しました。
目立つのは、うどんやラーメンなどの汁モノの麺類。それから、カレーや丼などのガッツリ系のご飯モノ。意外にも、お弁当や焼きソバは少数派なんです。
食券制の売店が多いのも特色ですね。駅の立ち食いみたい。
カップラーメンの自動販売機もありましたよ！ 球場内に自動販売機があるのを見たのは、もしかしてはじめてかもしれません。
イートインスペースは可動式の立ち食いスタイル。ステンレス張りで掃除しやすそう！
麺類、ガッツリ系、食券、自販機、立ち食いスタイル……他の球場とフードの形態がちょっと違います。なぜかというと、神宮球場はプロ野球だけじゃなくて、東都大学、六大学などのアマチュア野球の試合の方が多いからなんですね。「プロ野球観戦のビールのおつまみ」というより、「若者のためのご飯」がメイン。学食のような品揃えなのも頷けます。
■ これがメガ盛りソーセージだ！
続いて、一度外に出て外野エリアへ。今回主役のメガ盛りソーセージエリアは人気らしくて長蛇の列。流れは速いのでスイスイと進みます。こちらのソーセージ、普通盛りだと500円、メガ盛りだと700円。もちろんメガ盛りでお願いしますわよ！ 肉食女子が2人ですからね！
3メートルほどの鉄板の上に山盛りになったソーセージが！ しばし唖然。大山を崩して、トレーの上にソーセージの小山を作るおじさん。だいぶ適当です。
トレーの上の肉の小山を受け取って左横に移動すると、並んでいるのはジュースサーバースタイルのケチャップとマスタード！ どうみても10リットルはありそうです。君たち、入る容器を間違えてるよね！
野球場で牛の乳絞り体験ができるとは思いませんでした。
【いざ、実食！】
ソーセージの種類は、プレーン・ハーブ・チョリソの三種類。長短合わせて22本でした。長いもの5本を2本分として換算すると、27本……ソーセージの数を2桁で考えたことがないので、この時点で脳内が混乱します。
まずはハーブから。適当すぎて繋がってます。
ちょっとぬるいけど、うまい！ ほんのりハーブの香り！ ボイルしてあるからサッパリ、ビールのアテにいくらでも食べられそう！
ウマイウマイと次々ほおばる記者２名。これは完食できそうじゃないか、と思っていたのですが、甘かった！ なんと、同行の井上こん記者が、ソーセージの前に手羽先を食べるという計算外の行動をとっていたため、早々のギブアップ。隣にいた見知らぬチビッコにも無理やり食べさせましたが（保護者の許可を得ています）、6本を残して記者もギブアップ。
結論：ソーセージは1人10本が美味しく食べられる限界です
このメガ盛りソーセージ、短いソーセージで換算すると、約30本弱が入っているので、3人だとギリギリ、4人ぐらいが美味しくいただけるちょうどいい数ではないでしょうか。勿体ないので、念のためビニール袋を持ってきたほうがいいかも。
が、注意点がひとつ。こちらのマスタード、ちょっと水分が多くてゆるめ。トレーの下に流れ込んでしまいます。マスタード漬けになってしまうので、上からかけたほうがいいかもしれません。
神宮球場には、メガ盛りソーセージ以外にも、フランクフルトやウインナーカップなど、ソーセージの品揃えがたくさん。「ソーセージカレー」なんてものありました。
のんびりした雰囲気で野球を観ながら、ソーセージにビールを楽しめる神宮球場、今の季節が狙い目ですよ！ 今度は学生野球も観てみたいな！
執筆=綾部 綾 (c)Pouch
協力=井上こん