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【来年2月より】「アリス」「オテサーネク」ら22作品を一挙公開! チェコが生んだ奇才ヤン・シュヴァンクマイエル映画祭開催決定

2014年12月29日

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チェコスロバキア・プラハ生まれ、シュルレアリストの芸術家、ヤン・シュヴァンクマイエルさん。

アニメーション作家・映像作家・映画監督など、様々な肩書を持つ彼の映像作品を集めた映画祭「シュヴァンクマイエル映画祭2015」が、来年2月東京・渋谷「シアター・イメージフォーラム」にて開催されます。

【ポスターは可愛らしいんだけど……!?】

ルイス・キャロル作「不思議の国のアリス」を大胆に脚色、一躍注目の的となった、1988年公開「アリス」。その後「ファウスト」「悦楽共犯者」「オテサーネク」ら、次々作品を発表。ポスターは可愛くてオシャレ、しかしいざ蓋を開けてみるとそこはかとなく不気味かつエロティック。その類をみない独特の作風が、多くの人々から関心を集めました。

【全6プログラム・22作品を一挙上映!】

今回の映画祭では、先ほど触れた長編作「アリス」「オテサーネク」ほか、短編集なども上映される予定とのこと。全6プログラム・22作品、これに加えてシュヴァンクマイエルさん自らが人形演出をしたラテルナ・マギカ「魔法のサーカス」も一部特別上映されるというのだから、なんとも豪華。ファンならば絶対に、見逃せない機会だわね……!

【食べるシーン&性的なメタファーが数多く登場するシュヴァンク作品】

記者が初めてシュヴァンクマイエル作品に触れたのは、19歳の頃。可愛らしいジャケット写真に惹かれて借りた「オテサーネク」のDVD、その全貌を目にした時の落差に一瞬眩暈を覚えたっけ……。同作以外の作品も観てみたけれど、食べるシーン、さらには性的なメタファーが多く登場するため、彼の作品に抱いた印象はズバリ「1人でこっそり観たい映画」。まああくまでも、個人的な感想ですが。

2月の東京開催後は、神戸・京都・大阪・名古屋・札幌などで、順次上映される予定だという同映画祭。世界が絶賛する映像の錬金術を、ぜひあなたのその目で、確かめてみて。

参照元:シュヴァンクマイエル映画祭2015 シアター・イメージフォーラム
執筆=田端あんじ (c)Pouch

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