「ツイン・ピークス」「ブルーベルベット」などの作品で知られる奇才デヴィッド・リンチ監督は、大のコーヒー好きとしても有名。コーヒーを愛しすぎるがあまりオリジナルコーヒーを販売してしまうほど、コーヒーへの情熱は熱~い模様です。
そんな彼が手掛けたデヴィッド・リンチ・ブランドのコーヒー「David Lynch Signature Cup Coffee(デヴィッド・リンチ シグネチャー カップ コーヒー)」のCMを、リンチ監督の娘ジェニファー・リンチさんが監督。まるでショートフィルムを観ているかのような1本「Feel Good」が、現在動画サイトYouTubeにて公開されています。
【リンチ・ブランドのコーヒーは全部で3種類】
オーガニックハウスブレンド、オーガニックエスプレッソロースト、デカフェハウスブレンド。以上3種類がラインナップされているリンチ・ブランドのコーヒーは、米国の一部店舗およびオンライン・ショップにて購入することができるとのこと。
【コーヒーの見た目はいたってフツーなんだけど……】
これら商品の見た目は、きわめてフツー。他のコーヒーとなんら変わりのない、奇をてらったところなど一切見受けられないビジュアルなのですが、いかんせんCMとなると、話は別のようで。
【暗闇×画面の歪み×不穏な音楽】
真っ暗闇に浮かび上がる、男性と女性の顔。不穏すぎる音楽をバックに、画面が歪んだり時に交錯したりする様は、 “ザ・リンチワールド” 。ふいに出現する「胃の中でパトランプが回る」場面なんて、まさしくそれ、なの。
【不安ばかりが増幅する中で突如起こる「エスプレッソ」コール】
徐々に煽られる不安、この後一体、どんな展開が待ち受けているの……と、思いきや! 唐突に流れる、ため息交じりの「エスプレッソォォォォォ」コールに、「ああ、コーヒーのCM……そうだよね、そうだったわ」と我に帰る。そんな内容となっております、ハイ。
【CMとは思えないとびきりのクオリティーにため息】
作品としてのクオリティーがあまりにも高すぎるため、わかっていても、途中でCMだということを忘れてしまいそうになる同作は必見。
ちなみに、先に公開されたアンドリュー・パークハースト(Andrew Parkhurst)監督による同商品CMも、リンチ色が濃いのでおススメ。またデヴィッド・リンチ監督ご本人が手掛けたCMは、その怖ろしさにおいて他の2作品を遥かに凌駕しているので、ぜひとも3作品合わせて、お楽しみくださいませ!
参照元: YouTube 、David Lynch Signature Cup Coffee
執筆=田端あんじ (c)Pouch
▼まずはジェニファー・リンチ監督による最新作からどうぞ
▼続いてアンドリュー・パークハースト監督作
▼デヴィッド・リンチ監督作のCMは……もはや閲覧注意レベルの怖さです
▼オマケ:ジェニファー監督の発想の元になったと思われる、父デヴィッド・リンチが美術学校の自由課題で作った初期作品「Six Figures Getting Sick」