ある時は、 “コケティッシュ” な女。またある時は、赤い三年子の金魚。
変幻自在の金魚と老作家の会話によって構築された艶やかな超現実主義的小説、室生犀星(むろうさいせい)の『蜜のあわれ』が、二階堂ふみさん、大杉漣さん主演で映画になりました。来る2016年4月1日より、全国公開されます。
【とっても色っぽい作品です】
大正期に活躍した犀星が描く色鮮やかでエロティックな世界観は、ふと、甘いため息が漏れてしまうほどに艶っぽい。
老作家の “おじさま” と、いわゆる不適切な関係にある、金魚の赤子。彼女から放たれる魅力はそれはそれは強烈で、同じ女性でも惚れぼれするほど。そんな赤子を二階堂さんが演じると聞いたらもう、小説のファン、映画ファンとしては、観ないわけにはいかないでしょう……!
【映画公開記念展示にご注目★】
映画公開が、待ち遠しくて仕方ない! 私と同じそんなあなたは、この展示会は見逃せませんよ。
渋谷ヒカリエで2016年3月1日(火)〜13日(日)まで、公開を記念した展示『~人を好きになるということは、愉しいことでございます~』が開催されます。展示会場には、劇中で二階堂さんが着用した貴重な衣裳や小物、映画のスチール写真がずらり。もちろん「金魚ドレス」にも会えます!
【カメラマンによる撮影会もあるんだって】
映画ポスターと同じシチュエーションで撮影ができるフォトスポットも登場するそう。さらに、映画のスチール撮影を担当したカメラマンの中野愛子さんによる撮影会も実施される予定なんですって。
映画よりもひと足先に、耽美な世界へと足を踏み入れるのも、また一興。この貴重な機会を、どうぞお見逃しのないように。
参照元:展示詳細ページ、渋谷ヒカリエ
参考リンク:映画『蜜のあわれ』公式サイト
4月1日(金)より、新宿バルト9ほか全国ロードショー! 配給:ファントム・フィルム
Photo:(c) 2015『蜜のあわれ』製作委員会
執筆=田端あんじ (c)Pouch