暑くなってくると、冷たいデザートが食べたくなります。アイスクリームやかき氷もおいしいけど、気軽に食べられてヘルシーといえば、ところてんも外しがたい。
ツルンとのどごしが良くて、黒蜜の甘さが和の風情を感じさせてくれて……いやあ、夏やね。最高やね。
そんな話をしていたら「え、黒蜜ってどゆこと?」と聞かれた記者(私)。どういうことも何も、ところてんと言ったら黒蜜でしょ??? え、違うの……?
【え、ところてんに黒蜜かけないの?】
こんにちは、アンケートサイト「みんなの声」で行われた “ところてん「酢醤油」?「黒蜜」?” という質問の結果に、動揺を隠し切れない黒蜜派の記者です。
いや、ある程度予測はしていましたが、まさかここまでとは……。え、本当に黒蜜で食べるのは近畿地方だけなの???
西と東では、あらゆる食文化の違いがあることは経験上知っています。そば・うどんの違いや出汁の濃さから、お雑煮の餅の形状に至るまで。ところてんに「酢醤油」という選択肢があることも、東京に来て知りました。
でもでも……中部以西は黒蜜派の仲間だと思っていたのに〜っっ! 愛知、九州、四国、てゆうか兵庫、お前もか! はぁ〜。記者にとってはこの「ところてん」の分布図、かなりの衝撃です。
【関西出身の記者のところてん体験】
とある夏の日のこと。ややバテ気味で食欲もなく、かといってアイスクリームやかき氷みたいな、ダイレクトに体を冷やしそうなモノも食べたくなかった記者。
そのとき、ああそうだ、ところてんが食べたい。そう思い立ってスーパーへ行き、何の疑問も持たずに売っていたところてんを買って帰りました。
ウキウキしながらパックを開け、添付の蜜をかけたところ、なんかシャビシャビしてる。おかしいなと思いつつも、まあ安かったしと納得して口にザバッと含み……そのまま撃沈しました。
何この味! もしかして腐ってたとか!? 飲み込むことも吐き出すこともできず、プルプルしながら涙目でパックの消費期限を確認。そこでようやく、気付きました。酢醤油タレ、って書いてあるやん……。
後日、その体験の衝撃を踏まえて「ところてんといえば黒蜜だよね」と友人(生まれも育ちも埼玉)に力説したところ「ごめん、黒蜜ってどういうこと?」と半笑いで聞き返され、初めて知ったのです。
むしろ「ところてんに酢醤油」こそが、関東のスタンダードなのだということを……。
【ところてんに黒蜜、おいしいですよ!】
それどころか「黒蜜がスタンダード」なのは、全国的に見れば関西だけということが浮き彫りになったアンケート結果。味で言えば「おやつか、おかずか」くらいの差があるのに、どうしてこうなった!?
記者の祖母に聞いてみたところ「ちゃんとした店で食べるくずきりは高いから、代わりにところてんに黒蜜かけて食べるんちゃうか」とのこと。なるほど、一理ある……。
いや少数派ですけど、本当においしいんですよ。圧倒的多数の酢醤油派の皆さん、一度は「黒蜜」をかけたところてんも食べてみてください!
参照元: みんなの声 ところてん「酢醤油」?「黒蜜」?
執筆=森本マリ (c)Pouch