新宿・花園あたりの路地裏、深夜しか営業しない食堂を舞台に、マスターとお客さんの関係の中で悲喜こもごもの人生模様が見えてくるマンガ『深夜食堂』。2009年にドラマ『深夜食堂』第1部が始まると、深夜帯の放送にもかかわらず注目を集め、2011年に第2部、2014年には第3部が放送されるほど人気だったので、根強いファンも多いのでは?
この『深夜食堂』のオリジナルドラマ『深夜食堂 -Tokyo Stories-』を Netflix で観ることができます。かつてのドラマ同様、マスターが作る食べ物は、どれもこれも、ものすごくおいしそう。
ドラマの公式レシピを紹介してもらって作った前回の「麺抜きタンメン」に続いて、今回は第3話のトンテキを作ってみましたよ〜。
【「トンテキ」が出てくる回のストーリーは?】
第3話のストーリーは、不動産屋に勤めるOL、重美が主人公。重美は好きな人ができるたびに、まだ付き合う前からセーターを編みますが、いつも片思いのまま恋は終わっていきます。
けれどもめげない重美、今度は会社の後輩に恋をして「めしや」にも連れてきてトンテキをごちそうし、セーターを編むのですが……。
面食いだった重美が、本当の「好き」という気持ちを知るかわいい物語で、恋がしたくなっちゃいます。そして印象に残るのがトンテキ。ジューシーで、やわらかそうなトンテキが、ものすごくおいしそうなのです。ということで、早速、再現に移りますっ
【トンテキの再現レシピはこれ!】
材料(2人分)
・豚ロース肉(1.5cm厚) 2枚
・塩 少々
・こしょう 少々
・薄力粉 少々
・ぽん酢しょうゆ 50cc
・酒 50cc
・しょうゆ 大さじ1/2~1
・すりおろし玉ねぎ(玉ねぎ1/6程度分) 大さじ1
・サラダ油 少々
・付け合わせの野菜 お好み
作り方
1. 豚ロースの筋を切り、塩、こしょうをし、薄力粉をはたきます。
2. 熱したフライパンにサラダ油をひき、1の豚ロースを入れて焼きます。
3. ぽん酢しょうゆ、酒、しょうゆを合わせて加え、すりおろし玉ねぎを加えてなじませます。
4. キャベツ、トマトなど、お好みの付け合わせを盛ったお皿に豚肉を切って盛り、フライパンに残っているタレをかけたら完成です。タレはお好みで少し煮詰めてもおいしいです。
【とろりとやわらか〜いお肉に、玉ねぎのタレがよく絡む】
薄力粉のおかげで豚ロースのうまみが逃げず、とってもジューシー。タレを加えると、薄力粉の作用でとろみが出ます。その結果、お肉がとろりとやわらか〜くなり、タレとお肉がよく絡むのです。また、すりおろし玉ねぎを加えたタレは、さっぱりとした中に、少し甘みもある味わい深いおいしさ。ぽん酢の風味も効いています。
ガッツリ食べられるのに、とろりとやわらか〜いお肉と味わい深いタレのおかげで、どことなく優しいお味。さすが『深夜食堂』、夜に食べることをちゃんと考えたトンテキです。
【映画『続・深夜食堂』が公開されます】
こんな具合においしいものがたくさん出てくる『深夜食堂』は、昨年1月に映画化されました。全国80館という規模ながら、動員人数20万人超を記録するヒット作になり、アジア各国でリメイク作まで作られるほど。
実は、その続編となる映画『続・深夜食堂』が、2016年11月5日から上映されています。今度はどんな物語で、どんな食べ物が登場しているんでしょうか。楽しみに観に行きましょ。
参考リンク:映画「続・深夜食堂」[公式サイト、Twitter、Facebook]
映画『続・深夜食堂』は11月5日(土)より全国ロードショー
(c)2016安倍夜郎・小学館 / 「続・深夜食堂」製作委員会
※Netflixオリジナルドラマ『深夜食堂-Tokyo Stories-』は、現在Netflixにて配信中
調理・撮影・執筆=山川ほたる (c)Pouch