江戸時代の人たちってどんなものを食べてたの? 私の大好きな時代劇『鬼平犯科帳』では、ドラマのオリジナルキャラである猫様が毎回ヨダレが垂れそうな料理を作っていましたが、実際もあんなに趣向を凝らしたレシピがあったんでしょうか。
そんな「江戸ごはん」の一端がうかがえる 「江戸料理レシピデータセット」が、「クックパッド 江戸ご飯」に公開されましたぞ!
こちら、江戸時代の料理本を現代語訳し、レシピ化したというもの。卵だけで何十種類ものレシピがあり、江戸の人たちのグルメっぷりに驚かされます。
【江戸時代のレシピを現代語訳にアレンジ】
国立情報学研究所のニュースリリースによると、今回公開された「江戸料理レシピデータセット」は江戸時代後期にあたる1785年に刊行された料理本 『万宝料理秘密箱』 中の、 「卵百珍」に記載された卵料理全107点を対象としたもの。
『万宝料理秘密箱』に「くずし字」で書かれている調理手順を電子テキスト化した上で、その一部を現代語訳。さらにその一部をキッチンで手軽に調理できる「レシピ」に編集したのだとか。
【和の卵レシピがズラリ!】
卵料理というと、いま私たちが思いつくのは卵焼き、目玉焼き、ゆで卵、炒り卵、オムレツ……そんなところ? 100種以上の卵レシピがあるという「卵百珍」には、いったいどんなメニューが載っているんでしょうか。
クックパッドで紹介されているのは、和風プリンともいうべき「冷卵羊羹」、レンコンを薄焼き卵で巻いた「源氏卵」、酒粕にゆで卵を漬ける「糟漬卵」などなど、和の食材とアイデアの豊富さから生まれた多種多様な卵レシピ30点以上!
どれも今食べてもじゅうぶんおいしくいただけそうなものばかりで、すぐにでも試してみたくなります。
【江戸時代と現代との料理セッション】
230年以上昔のレシピが色鮮やかによみがえった「クックパッド 江戸ご飯」。江戸時代好きな人や、お料理好きな人はぜひとも作ってみてください。
すでに「つくレポ」に投稿している人もいますが、なんだかこれ、江戸時代と現代との時代を超えた料理セッションって感じがしてすっごくワクワクしちゃいます。
参照元:クックパッド江戸ごはん、国立情報学研究所 ニュースリリース
執筆=鷺ノ宮やよい (c) Pouch
▼寛政7年(1795年)のスイーツ 「甘さスッキリ冷卵羊羹」のレシピをもとにした調理例