幼い頃から読書が大好き。自分で買うにはおこづかいが足りなかった小学生時代の私は、ひんぱんに図書館を利用していました。
ここ最近の図書館は新たな試みに挑戦しているところも少なくなく、2017年のお正月には全国各地で “図書館福袋” というサービスが実施されていたようです。
福袋といえば “買うもの” と想像しますが、そこは図書館、福袋に入っている本はすべて “貸出し” という扱いです。どんな本が入っているかは開けてみるまでわからないというところに、好奇心をくすぐられちゃいますよね♪
【袋を手作り! 大人用と子供用の福袋がある図書館も】
図書館ごとに趣向をこらしているという、図書館福袋。埼玉県三郷市にある早稲田図書館の福袋は、11月から仕込みが始まるそうで、スタッフが福袋用の袋を手作りしているんですって。英字新聞を再利用した袋はなかなかオシャレで、大人用と子供用それぞれ用意しているという点もニクイっ!
飯能市立図書館では、1テーマ3冊ごとに職員がおすすめの本をセレクトする「本の宝船」という企画を実施。同じく飯能市こども図書館でも、やはり1テーマ3冊をセットで貸し出す「本の福袋」が行われていたそう。
大人用と子供用、2種類の福袋を作っている図書館は、ほかにも品川区立品川図書館や甲賀市図書館、阿波市立阿波図書館など、全国各地にあるようです。
【選ぶ本が毎回同じ……冒険してみたいときにオススメ】
市川市の中央図書館・こどもとしょかんや、行徳図書館、信篤図書館でも福袋は大人気企画となっていて、今年で3年目。こちらも他の図書館と同様に、スタッフが選んだおススメ本が入っているそう。
一般(大人)向けのほかに「0歳から3歳向け」「4歳から6歳向け」のものや、小学校低・中・高学年向けと、それぞれ内容が分かれていて、「何を読んでいいのかわからない」「毎回同じ分野ばかり」「新しいことをはじめたい、冒険したい」といった人に勧めたい、とのことです。
うんうん、たしかに自分で選ぶとワンパターンになりがちですもんねぇ。
【ツイッターの声】
ツイッターには「ちょっと魅力的。選書する司書さん、楽しいだろうなぁ!」「来年は借りてみたいな」「こういう機会でもないと普段手に取らない本って読まないからすごい良い仕組み! もっと広がらないかな〜」といった声が寄せられていて、みなさん興味津々のよう。
「買うのでも良いけど借りる方が安心感はある」といった声には、「わかる!」と首をぶんぶん縦に振ってしまいましたよ。というのも私、本のジャケ買いをフツーにしちゃう人間なもので、損することもしばしばなんですよね。CD世代(ジャケ買いしがち)ってところも影響しているのかな……。
【利用した人の感想】
またインスタグラムには、運良く2017年版の図書館福袋を手にできた方々のコメントが投稿されています。
「テーマは『おそうじ』。おそうじのうた、ぐりとぐらのおおそうじ、きれいずきティッチ。かわいい本のチョイスにこどもが喜んでいました。司書さんありがとう」「何が出てくるか、普段選ばないようなのが入ってて楽しい」「どれも読んだことのないものでした」「選ぶ時間がない私には、もってこいです」と好評で、手に取った方々の喜ぶ顔が浮かんでくるようです。
コメントを投稿していたみなさんが添付した図書館福袋の写真には、「断捨離」「珈琲」「隠れ家」などのテーマが記載されていて、目にしただけでもう、ワクワクが止まらないっ。親子で楽しめるので、家族の会話のきっかけにもなりそうですね。
【利用したい人は来年まで待ちましょう】
図書館福袋はどこもすでに終了していますが、来年も行われるのならばぜひ、利用してみたいっ。たいがいは数量限定のようだから、できるかぎり、早めに動くようにしなくっちゃ……!
参照元:三郷市図書館、飯能市立図書館、甲賀市図書館、市川にゅ〜す、TRC図書館流通センター、Twitter「図書館 福袋」、Instagram #図書館福袋
画像:ぱくたそ
執筆=田端あんじ (c)Pouch