夏の風物詩的な食べ物といえば、そうめん。ちゅるんとしたのど越しが心地よく、夏バテで食欲がなくてもそうめんなら食べられるという人は、少なくないことでしょう。
ある日のこと、そんな「そうめん」について、 Pouch 編集部内で激論が発生したんです。
テーマは、「みそ汁にそうめんを入れるか否か」。編集部スタッフが西日本の旅館に宿泊したところ、みそ汁にそうめんを入れたものが出てきて、心底驚いたというんです。
【未知なるメニューに度肝を抜かれたスタッフ】
一体どれだけ驚いたかというと、「鍋にそうめんが残ってて、洗わないでみそ汁作っちゃったのかな?」と思考回路がショートするほど。
このスタッフは長野県生まれ。「みそ汁 × そうめん」というメニューには生まれてこのかた出会ったことがないのでした。
【怒りに震える西日本勢 vs なんのこっちゃな東日本勢】
しかしこれを聞いていたスタッフ数名が、「みそ汁の具として当たり前だろ!!!!!」「にゅうめんだぞ!!!!!」と、一斉に怒号を浴びせ始めたからさあ大変!
怒っているメンツの出身地は、それぞれ和歌山・大阪・京都・島根・福岡・長崎と、見事なまでに西日本勢。
しかし一方、北海道・東京・千葉の東日本勢は、「知らない」「食べたことない」「ウソでしょ?」と一様にビックリ。東日本勢の誰かが発した「わたしはムリ」というひとことが、西日本勢を本気で怒らせてしまって……。
【ライター一斉調査の結果は…!?】
ともあれ、みそ汁アンドそうめん。この組み合わせに違和感を持つか否かは、ひょっとしたら地域によって異なるのかも……? 編集部内では大乱闘になりかけたので、それならばとライターさんたちにも聞いてみたんです。その結果は、次のとおり!
東日本勢:
北海道「みそ汁に入れるっていうのはまったく新しい感じがします」
北海道「にゅうめんとみそ汁は別、みそ汁には入れないでしょ」
神奈川「おみそ汁にそうめんは、入れない!」
神奈川「入れたことないです」
群馬「おみそ汁にそうめんは入れない派です〜」
東京「入れません」
東京「入れませんよ」
西日本勢:
石川「母はたまにそうめんを入れたみそ汁を作ってくれました。夫は東北出身で、嫌がるのでわたしは作りませんが……」
石川「その発想はなかったです…」
岐阜「わたしは好きじゃないけど入ることは普通」
大阪「入れない」
大阪「ときどき入れてました! 具として入れるというより、にゅうめんと呼んで普段のみそ汁より量も多めに作って食べてました!」
三重「入れません〜」
沖縄「入れる! 当たり前だと思ってた」
ほほう、これは興味深い……。というのも東日本勢は「入れない」で完全に統一されているのに対し、西日本勢にはバラつきが出ていて、やや「入れる」が優勢。これ、東日本にはない文化で、西日本では “家庭によりけり” ってことなんでしょうかねぇ。
【あなたのお宅はどうですか?】
ちなみにわたしは東日本の福島県出身ですが、みそ汁にそうめんは入れたことがありません。またそういったメニューを見かける機会も、なかったと記憶しています。
さて、みなさんのご家庭では「みそ汁にそうめん」は常識でしょうか。それとも、初耳だったでしょうか。
この話題、飲み会の席など大勢が集まったときに聞いてみると、場が盛り上がるかも♪ とはいえウチの編集部のように、殴り合いになる可能性も否めませんけど……。
執筆=田端あんじ / 画像=Pouch編集部 (c)Pouch