いま社会的に問題になっている「生理の貧困」。
スコットランドやニュージーランドでは、生理用品の無料配布が決定したことが世界中で話題になり、日本国内でも同様の動きをを求める声が高まりました。
そんな中、東京・豊島区が生理用品の無料配布を実施すると発表。いち早い対応が注目を集めています。
【配布場所をチェック!】
2021年3月15日からスタートする、豊島区による生理用品の無料配布。
金銭的な理由で生理用品を購入できない女性を支援するために、防災備蓄用の合計730パック(2万1900個)を配布します。
緊急配布場所となるのは、次のとおりです。
・豊島区立男女平等推進センター:100パック(3000個)
・豊島区民社会福祉協議会:100パック(3000個)
・豊島区本庁舎4階「女性相談」:30パック(900個)
また、3月20日・21日の2日間は、就学援助受給家庭やひとり親家庭などを対象とした「としまフードサポートプロジェクト」でも無料配布を実施。
食材やお菓子を配付する際に、500パック(1万5000個)の生理用品を一緒に配付してくれるということです。
【ちょうど入替時期でもあったことがきっかけに】
豊島区のスピーディーな対応には「支援団体の生の声」と「防災備蓄用の生理用品が入替時期になっていた」という背景があります。
前者に関しては、1月に発足した若年女性への支援策を検討する「すずらんスマイルプロジェクト」に参加する支援団体から、
「相談を受けているなかで、生理用品を渡すことがある」
という声が寄せられたことが大きかったようです。
【他の自治体も後に続いてほしい】
豊島区の取り組みはネットでも話題で、ツイッターには
「凄いな! 豊島区すばやい動き!」
「豊島区の取り組み、どんどん広がれー!」
「ちゃんと何が必要とされているのかアンテナを張っていて、決定にも時間をかけない感じ、新しい。」
といった声が挙がっています。
これは間違いなく「大きな1歩」。これがきっかけとなって、こういった動きが広がることを切に願います……!
参照元:豊島区、Twitter検索 豊島区 生理
執筆:田端あんじ
Photo:(c)Pouch