突然ですが、皆さんに質問です。
漢字の「口(くち)」を12個並べるとなんて読むのかご存じでしょうか? そして、その意味は?
今回ご紹介するのは、おそらくほとんどの人が見たことがないであろう、「奇妙な漢字」ばかりを収録した書籍。
本当に存在するのか疑ってしまういっぽうで、辞書や書物にはきっちりと載っているーーー。不思議でマニアックな漢字の世界をのぞいてみましょう!
【「口が12個」の意味は?】
さて、冒頭の質問に戻ります。
「口」を複数使用した漢字として有名なのは「品」ですが、ご紹介する漢字に使用されているのはその4倍にあたる12個! 口が互いに重なり合う造形は、漢字というよりも模様のようです。
この漢字の意味は「おしゃべり」。江戸時代の戯作者・式亭三馬による『譃字尽(うそじづくし)』という本の中に出てくるんですって。
口が12個でおしゃべり……わかるような気もするけれど、見るからに騒々しそうだし、どことなく不気味だぞ!?
【難解だけど…ちょっとわかるかも】
こうした漢字はほかにもたくさんあるようです。
「雲」と「龍」を3個ずつ組み合わせた画数多すぎな漢字や、1本の縦線にしか見えないもの、「電」「気」の2文字を合体させたもの……まさかこんな漢字があるなんて!!!
それぞれ難解ではありますが、不思議と意味が伝わってくるものもあります。
たとえば「子をひっくり返す=産まれる」「下心を上下に重ねる=心がむなしい」というふうに、なるほど〜! と膝を打ってしまうこと確実ですよっ。
【もっと知りたい人は…】
2023年1月11日発売の書籍『奇妙な漢字』(杉岡幸徳 著 / ポプラ社)には、こうした漢字がたくさん収録されています。
形が奇妙。読み方や意味が奇妙。読めそうで読めない。なにかがおかしい。
ありとあらゆる角度から集めた奇妙な漢字が468も集結しており、想像するに、ものすご〜く読みごたえがありそう!
お値段は税込み990円です。ポプラ社の公式サイトおよびAmazonからどうぞ。
参照元:プレスリリース、ポプラ社、Amazon
執筆:田端あんじ (c)Pouch
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]