「ラーメンピザ」や「オレオに囲まれたピザ」、「ドリアンピザ」などと、数々のユニークピザを生み出してきた台湾の「ピザハット(必勝客)」。
新作では、ピザ全体を使って野球場をイメージしているといいます。
……ん!?!? 野球場!?
たしかに、ピザの上には野球ボールのような9個の白くて丸いボールが乗っていますが、ソースは赤いし、パクチーたっぷり。いったいどんな味なんでしょうか。
とっても気になるので、台湾に住む私が勇気を出して注文してみましたっ。
【台湾ピザハット、またですか】
このたび期間限定で発売されたピザ「呷霸王紅糟肉圓比薩(シアバーワンホンザオバーワンビサ)」は、「またイタリア人に怒られそうなピザ作っちゃったのか」と、台湾ではけっこう話題になっているんですよ♪
主役は、台湾の代表的グルメ「肉圓(バーワン)」という肉餡をでんぷんの粉で包んだ食べ物。
もちっとした食感がおいしいのは知っているけど、これをピザにのせてしまうとは驚きです。
【箱を開けた瞬間のインパクトがすごい】
毎度のことながら、届いたピザの箱を開ける瞬間はなんだかドキドキします。
勇気を出して、ふたをパカっと開けるとパクチーの強い香り、そして真っ赤なソースと一緒に目に飛び込んできたのは……でかすぎる肉圓〜〜〜〜〜!
しかも、ソースで野球ボールの模様が描かれているではありませんか。
そして、真ん中の大きな肉圓を囲むように、小さな肉圓が8つ。椎茸やタケノコ、チーズなどの具材ものっています。
「これどうやってカットしたらいいんだろう?」と思っていたら、1枚に1つの肉圓がのるよう、切り込みが入っていることに気づきました。
9個の肉圓を9枚切りで楽しめる……意外なところで台湾ピザハットの工夫を感じちゃいました。
【それでもまだ、味の想像がつかない】
さっそく、小さな肉圓がのっている部分から食べてみます。
うーん……肉圓のモチモチとサクサクのピザ生地が重なると、なんだかとっても不思議な食感。
粗くカットされた豚肉がたっぷり入った肉餡からは、紅麹を使用しているため、ほのかにお酒の風味を感じました。また、ごま油で炒められた椎茸とタケノコ、小エビの香ばしい味わいがアクセントになっていますよ。
でも、ピザっぽさはあまりなく、チーズはほんのり味を感じる程度です。
真ん中の大きな肉圓は皮がやわらかく、とろ~りもちもち食感が強めです。
こちらの方が中の具材は少なめ。全体をほぼ肉圓が占めているため、チーズの味などはほとんど感じませんでした。
【肉圓好きな方にはおすすめ。だけど…?】
今回の肉圓ピザはワンサイズのみ。お値段は399元(日本円で約1768円)です。
台湾ならではの、独特な味を楽しめますし、「肉圓、大好き!」という方にはおすすめの同ピザ。ですが、私は「正直、1度食べたらじゅうぶんかなぁ」と思いました。
いずれにしても、台湾ピザハットがコンスタントに発売する冒険心溢れるピザは、これからもチェックし続けようとおもったのでした!
参考:Pizza Hut 必勝客(台湾)
撮影・執筆:Yui Imai
Photo:(c)Pouch