先日開催された第92回アカデミー賞で、作品賞・監督賞・脚本賞・国際長編映画賞の最多4部門に輝いた映画『パラサイト 半地下の家族(以下、パラサイト)』。
映画を観て、「この監督の作品をもっと観てみたい……!」と思った人もいるのでは?
そこで今回は、ポン・ジュノ監督作に注目! いま観ておきたいポン・ジュノ監督作品5つをご紹介したいと思います。
1. 『パラサイト』のような家族愛・テンポ・スリルを求めるあなたに
『グエムル 漢江の怪物』
注目したいのは家族の愛と絆、次々場面が展開するテンポの良さ、そして怪物や “別の敵” と対峙するたび訪れるスリル。『パラサイト』と似た要素があるので、同作の鑑賞後いちばんに観るにはおススメの作品です。
なおパク一家の長男で、怪物に娘を奪われた父を演じているのが、『パラサイト』で貧乏一家の父役だったソン・ガンホ。ポン監督作品において欠かせない役者の1人なので、顔を覚えておくといいかも!
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2. 驚愕のラストに震えたいあなたに
『殺人の追憶』
刑事の1人を演じるのがソン・ガンホ。犯人を追い続けるもなかなかたどり着けず、事件は迷宮入りとなるのですが……。ラストで明らかになる真実に鳥肌がとまらなくなるハズ!
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3. 息子のために母はどんなことでもする…ポン監督ならではの「毒」を感じたいあなたに
『母なる証明』
手段を問わず息子を守ろうとする母の姿に家族愛を、物語の結末にポン監督作品につきものの「毒」を感じる作品となっておりますよ~。
また息子を演じるウォンビンがすさまじくイケメンなので、この点にもご注目いただければと!
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4. ポン・ジュノ×ハリウッドの融合を体験したいあなたに
『スノーピアサー』
地球温暖化防止のため薬品を散布した結果、氷河期が再来。なんとか生き延びた人々は「スノーピアサー」という名の列車の中で暮らすことになるのですが、そのなかでは残酷な格差社会が形成されていて……といった近未来SFテイストなお話です。
列車の最後尾にいる格差の “最下層” にいる者たちが、列車の最前にいる “支配者” に反撃。前へ移動しながら戦いを繰り広げていく描写は、日本でもヒットした韓国映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』を彷彿とさせます。
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5. ファンタジックなポン・ジュノワールドに浸りたいあなたに
『オクジャ』
オクジャがとにかくかわいいし、一応ハッピーエンドですが、なんともいえないモヤモヤ(毒)が胸に残るところがポン監督作品ならでは。
ちなみに『パラサイト』で貧乏一家の長男役を演じたチェ・ウシクや、海外ドラマ『ウォーキング・デッド』でグレン役を演じたスティーヴン・ユァンも出演しています。
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ポン監督作品は『パラサイト』が初めてというあなたは、今回ご紹介した順番で観ていくのがおススメ。またなぜかポン監督作品には「飛び蹴り」がよく出てくるので、5作品のなかから該当シーンを探してみてくださいっ。
執筆:田端あんじ (c)Pouch