【連載:私がイモムシから蝶になるまで】
パーソナルカラー、骨格診断、顔タイプ診断とイメコン沼にすっかりハマった梶本さん。ところが診断結果には矛盾が……。
パーソナルカラー診断を機にクール路線のファッションを開拓し、垢抜けつつあった私。
「顔タイプ診断」では辛口なファッションが似合うクールタイプと判断されるも、「骨格診断」ではフェミニンなスタイルが似合うウェーブタイプだと診断されてしまった。それぞれの要素が正反対なので大混乱である。
やっとクール路線という武器をつかみかけていたのに……、骨格ウェーブの要素と上手に仲良くなれるのか?
【各診断の活用方法】
診断結果が確定したあとは、アナリストさんが各診断をどうやって活かしていけばいいか説明してくれる。
「性格や職業など、その人の情報は大体見た目で丸わかりです。
素敵な人は似合ったものを身に着けているし、違和感がある場合はコンプレックスが浮き彫りになってしまいます」
人は見た目が9割、というのはあながち間違っていないようだ。
聞いたか?「モテたいとも思わんし、世の中はハートが全てなんよ」とかほざいてた過去の私よ。
「色、形、素材、テイストの4つの要素でファッションはできています。
色はパーソナルカラー、形と素材は顔タイプと骨格によって選定され、それらがそれぞれ近しいものをテイストとして提供しているのがお店(ブランド)ということになります。
この4つの要素のどれかひとつくらいは外しても問題ありません。
梶本さんの場合、ウェーブの要素はやや弱いので優先した方が良いのは顔タイプです」
どうやら、人によって骨格を活かすか顔タイプを優先するかはまちまちらしい。私の場合、骨格が似合っていても顔の雰囲気に合っていなければちぐはぐになってしまうタイプというわけだ。
現にテレビに出てるアイドルや女優の中には、骨格だけでみればストレートだが顔の雰囲気に寄せて骨格ウェーブ寄りのフェミニンな服を着ている人も多いそう。
言われてみればたしかに、アイドルの衣装でパンツスタイルってあんまり見たことないかも。
【診断結果に縛られすぎない】
と、ここまで聞いてもやはり不安は拭えない。
私「先生、クールに寄せるのってどうしてもタイトなパンツの印象があって……下半身太りでも顔クールってどうにかなります?」
先生「クールな印象のスカートを履けば良いんです! 今はフェイクレザーも流行ってるし、ハリのある辛口のAラインスカートなんて素敵じゃないですか!」
私「なるほど……」
クールと言えばパンツ!と思っていたけど、スカートで演出するクールがあってもいい。モード系なんかはむしろスカートの方が多い印象かもしれない。
「あまり診断結果に縛られないで、柔軟に考えましょう。
全体がまとまっていればいいのです。
木で見るのではなく、森で見る」
木ではなく、森……。
「木々たちよ……」
急にsuchmosのヨンス(@2018年フジロック)が降臨してしまったが、言いたいことはわかった。
ひとつひとつのアイテムが自分に合っているかにとらわれず、引きで見て良ければ良いっちゅうことや!
【みんな理想とのギャップと戦っている】
そうは言いつつも、パーソナルカラー診断を受けたときのスッキリした気持ちとは違い、予想に反した診断結果による戸惑いと不安を抱えながら帰った。
骨格ウェーブでなければ似合うものはわかりやすいのに、ストレートやナチュラルの人はいいなあ、と思いながらツイッターで検索してみる。
「上半身の厚み凄くて体重一緒の友達より太って見える。骨格ストレートの私泣いた」
「肩幅広すぎてMサイズ大抵入らん。骨格ナチュラルの呪いや」
いろんな人が、自分とは違うところで悩んだり落ち込んだりしていた。
そうか。みんなそれぞれ自分の個性との付き合い方に悩みながらもオシャレを研究しているんだ。私だけじゃない。
そう思うと勇気が湧いてくる。
どうしてもパンツスタイルをかっこよく決めたかった私は何度も諦めてきた脚痩せを再び本気で頑張ることにした。
骨格ウェーブがなんだ! 下半身重心がなんだ! 自分を高めるために努力することが素敵なんだ!
こうして私は新たにボディメイクをスタートすることにした。
【外見はどうにかなる!なら中身は?】
こうして外見の悩みを武器に変えていくなかで、私は思った。
こんだけ外見を気にしておいて、中身は変わらないの?
クールなファッションで見た目が怖くなるなら、中身はせめて優しくありたい。
顔つきや骨格を自分の好きなように変えるのは難しいけど、話し方や考え方は変えられる。
今まで自分が鮮やかな色の服を着るイメージがつかなかったように、中身を変えたら自分が想像できない未来が待っているかもしれない。
それはとても素敵なことだと胸を弾ませながら脚パカをするのであった。
次回、最終回!「美意識って自意識!」「美しくありたいと願う姿が素敵なのだ」など、あなたの魅力大解放でお届けするフィナーレ!乞うご期待!
執筆・撮影:梶本時代 (c)Pouch
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