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その発言、アウトです😠時代とのギャップに悩まされるおじさんの奮闘をNetflix映画『オールド・ダッド』が忠実に描いてます【カウチポテトのお供】

2023年11月3日

ものすごいスピードでアップデートされてゆく、世の中の価値観。ほんの数年前までは受け入れられていた表現も、今となってはNGだったりしますよね。

主人公は、アップデートされ続ける時代に翻弄され、いつしか取り残されて頑固になっている中年のおじさん。果たして、おじさんの未来やいかに……!?

毎週金曜は各配信サイトで観られるオススメ作品を紹介する日。

今週もよく頑張った……週末はおうちでゴロゴロしながら、Netflix映画『オールド・ダッド』を観て、カウチポテトになっちゃお〜!

【あらすじ】

46歳で、愛する妻とのあいだに第1子を授かった主人公・ジャック。妻は2人目を妊娠中で家庭も仕事も順調、だけど時代の波には全然ついていけません

昔の名残りで、息を吐くように差別的な言葉・下品な言葉を口にしてしまうし、怒りを抑えきれずスグにキレてしまいます。

そんなある日のこと、ジャックは親友のコナー&マイクと立ち上げた会社が乗っ取られてしまったから、さあ大変! 3人のおじさんたちは時代についていけるのでしょうか。

【ココが見どころ!】

<その1:NG発言が止まらないおじさん vs それを絶対許さない人たちのバトル>

怒りの沸点が低すぎるジャックは、子どもが転んでしまったときに近所の人から「病院行くか消毒したほうがいい」と言われただけで、「ネット医療のオタクか?」「ヘタレじゃなくて男を育ててる」などと、相手に必要以上に言ってしまう始末です。

子どもが通う幼稚園でも、相手の体型を揶揄する発言をして大問題になります。

そんなNG発言が止まらないため、幼稚園の保護者からは攻め立てられ、会社の若者たちからも非難されるジャック。

クスッとした笑いも入れつつ、皮肉も感じられる描写は必見です。

<その2:おじさんたちの悲哀>

現在51歳のジャックは、時代についていけるか否かの狭間にいる世代なのではないでしょうか。

軽やかに常識を塗り替えてゆくZ世代とミレニアル世代。しかし、その上の世代の中にはこれまで培ってきた価値観を捨てきれない人もいるはず。

私の周囲にもいますし、おそらく皆さんの近くにもいる。ひょっとしたら、自分自身こそが感覚をアップデートできていない可能性も……。

本作に出てくる3人組もそのひとり。どこか悲哀に満ちた表情にも、注目せずにはいられません。

<その3:おじさんトリオを取り巻く女たちにもご注目>

子育て真っ最中のジャックとコナー。いっぽうマイクは、とうに子育てを終えて、若いガールフレンドと独身生活を謳歌しています。

3人のおじさんたちのパートナーは、それぞれ非常に魅力的!

コナーのパートナーはちょっぴりクセ強めですが、彼女たちを見ていると「おじさんたちは本来イイ男なのだろうなぁ…」とも思えてくるのです。

その理由は、あなたの目でたしかめてみて!

【若い世代の発言にもご注目】

40〜50代で子どもを授かるのも珍しくない現代。幼稚園や小学校など、育児を通して若い世代と会話する機会も増えるものです。

そうした交流で生まれる “ジェネレーションギャップ” を、ちょっぴり刺激的に描いた本作。

本作は、どちらの世代もまるごと肯定するわけではないのがミソ。

おじさんたちの時代錯誤の振る舞いはもちろん、若い世代の意識高めな発言にも注目してみてください。よくよく聞くと、ヘンテコなセリフもあるので……(笑)。

■今回紹介した作品

Netflix映画『オールド・ダッド』(原題:Old Dads)
2023年10月20日から独占配信中

※カウチポテトとは:ソファや寝椅子でくつろいでポテトチップをかじりながらテレビやビデオを見て過ごすようなライフスタイルのこと。

執筆:田端あんじ (c)Pouch
Photo:Michael Moriatis © 2023 Netflix, Inc.

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