35年前に起こった凄惨な殺人事件。悪名高い “スイート16キラー” が再び現代によみがえる……!

ハロウィン目前にお届けするのは、ハロウィンに現れた殺人鬼のお話。よくあるスラッシャーものとは一線を画した、新ジャンルのホラーを堪能するのはいかがでしょう。

毎週金曜は各配信サイトで観られるオススメ作品を紹介する日。

今週もよく頑張った……週末はおうちでゴロゴロしながら、Amazon Original映画『ハロウィン・キラー!』を観て、カウチポテトになっちゃお〜!

【あらすじ】

のどかで閑静な町・バーノンに現れた殺人鬼 “スイート16キラー”。16歳の誕生日を迎えた3人の少女が、16カ所刺されて亡くなっていたことから、 こう呼ばれていました。

最初の殺人から35年が経ったころ、なんと殺された少女たちと友人だったパムが “スイート16キラー” に殺されてしまうのです。

パムの娘で16歳のジェイミーは殺人鬼に追いかけられるうちに、35年前の1987年にタイムトラベル。母の命を救うため、殺人事件が起こる前に犯人を捕まえようと奮闘するのですが……。

【ココが見どころ!】

<その1:よくあるスラッシャーものじゃない>

ハロウィンに仮面をつけた殺人鬼が現れるーーー。

映画『ハロウィン』や『スクリーム』を彷彿とさせるあらすじですが、本作はちょっと……いや、だいぶ違う!

人がじゃんじゃん殺されまくる系のスラッシャーホラーと見せかけて、過去に戻るというタイムトラベル要素も盛り込まれています。

これぞ80年代!な世界観を存分に楽しめるし、クスッと笑えるコメディタッチなシーンも豊富に含まれていますよ。

<その2:最後の最後まで読めない展開>

未来からきたジェイミーはこれから何が起こるのか全てを知っているため、先回りして殺人事件を防ごうとします。

しかし、ジェイミーがやってきたことで過去がほんの少し変化し、先が読めなくなってしまうのです。

ジェイミーは殺人事件を防いで、母の命を救えるのか。無事に未来に帰れるのか。ぜひ予想しながら楽しんで。

<その3:皮肉の効いた80年代あるある>

物語の舞台はポリコレ(※ポリティカル・コレクトネスの略称…特定のグループに対して差別的な意味や誤解を含まぬよう、公正で中立的な表現をすること)が広まる以前の80年代。

そのため本作にも、人種差別や人権無視、個人情報の管理がゆるすぎるなど、ジェイミーが辟易する場面がたくさん出てきます。

また、警察に協力してもらうために、犯人のDNAを証拠として提出しようとするのですが、当時はDNA捜査が存在していない!

せっかく持ってきた証拠が、ぞんざいに扱われて床にぶん投げられてしまうのです。皮肉の効いた80年代あるあるに、ジワジワきちゃうはず。

【肩の力が入らないエンタメホラー】

本作は、スナックを片手にソファでくつろぎながら、気楽に鑑賞できるホラー。まさしくカウチポテトのお供にふさわしい作品です。

人が殺されてしまうので、血しぶきは多めですが、ホラー耐性が低い人でも楽しみながら鑑賞できるんじゃないかと思います。ハロウィンのお供にぜひどうぞ♪

■今回紹介した作品

Amazon Original『ハロウィン・キラー!』(原題:Totally Killer)
Prime Videoで独占配信中

※カウチポテトとは:ソファや寝椅子でくつろいでポテトチップをかじりながらテレビやビデオを見て過ごすようなライフスタイルのこと。

執筆:田端あんじ (c)Pouch
Photo:©Amazon Studios