ひとりぼっちでコンテナに残された妊婦の運命は？絶体絶命の漂流記・Netflix映画『ノーウェア：漂流』【カウチポテトのお供】

不安な表情を浮かべていた妊婦のがコンテナに閉じ込められたまま海へ投げ出され、漂流してしまった……。

漂流するコンテナの中で出産を経て母になり、たった1人で我が子を守る、この女性に奇跡は起こるのでしょうか！

毎週金曜は各配信サイトで観られるオススメ作品を紹介する日。

今週もよく頑張った……週末はおうちでゴロゴロしながら、Netflix発のスペイン映画『ノーウェア：漂流』を観て、カウチポテトになっちゃお〜！

夫と共に海上コンテナに身を隠し、出国しようとしていた妊婦のミア。ところが、あるトラブルが起きたことで夫と引き離されて別のコンテナに乗せられてしまいます。

さらに、激しい嵐によってコンテナごと海へ投げ出されミアは漂流してしまうのです。

絶体絶命の中、子どもと自分自身の命を守るために闘いが始まります……。

ひとりぼっちになった当初は、ミアは不安そうな表情を浮かべていました。しかし、出産を経て「母」になった途端、まるで人が変わったように強くなるのです。

ーーー産まれたばかりの娘を残して、死ぬことなんてできない。

「助けに行く」という夫の言葉、スマホに届くわずかな電波だけを望みとして、ミアはなんとしてでも生き抜こうとします。

手段なんて選ばない、なんだってやってやる。そんな姿勢でサバイブしているミアを見ていると、おのずと「母は強し」という言葉が浮かんでくるのです。

ミアに残されたのは、誰かが残していった小さなナイフとわずかな食糧、懐中電灯。そして、コンテナに積まれていた大型テレビ、アルコール、大量のタッパーとパーカーでした。

皆さんは、これらのアイテムだけで生き残る自信があるでしょうか。ぶっちゃけ、私にはありません。

けれどミアは、自信がある・なしに関わらず、手持ちの駒でやるしかないんですよ。

特別な能力があるわけでもないたった1人の女性が、アイディアを駆使して繰り広げるサバイバル術は必見。今後に役立つ可能性も、なきにしもあらず！

本作をひと言で説明するなら、ワンシチュエーションのサバイバルスリラー、といったところでしょうか。

広い海の真ん中に漂うコンテナの中でトラブルに立ち向かってゆく……という内容ではあるのですが、見どころはそれだけじゃあないんです。

どうしようもない絶望と子どもという希望、生への渇望。頼れるものがなにひとつない場所で、孤独に子育てしている姿は、いま私たちが生きている世界とも重なります。

ミアの創意工夫により、コンテナの中でもなんとか暮らしていけるようになりますが、永遠には続けることはできません。

日を追うごとに、コンテナに溜まってゆく海水。いつ沈むかわからない……そんな状況にもかかわらず、船が通る気配はない。

果たしてミアはどうなってしまうのでしょうか。漂流の先に辿り着いた未来を、あなたのその目で見届けて。

Netflix映画『ノーウェア：漂流』（原題：Nowhere）
2023年9月29日から独占配信中

※カウチポテトとは：ソファや寝椅子でくつろいでポテトチップをかじりながらテレビやビデオを見て過ごすようなライフスタイルのこと。

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