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Netflix映画『ザ・キラー』の凄腕殺し屋は実はドジっ子で感情的? 容赦ない復讐劇をご覧あれ【#カウチポテトのお供】

2023年12月1日

毎日のルーティンをこなし、ヨガをして心身を整え、マクドナルドのハンバーガーを食べる男。

男の目的はただひとつ、「ターゲットに弾丸を打ち込む」ことのみ。しかし予想だにしなかった出来事が起こり、男の人生は一変するのです。

毎週金曜は各配信サイトで観られるオススメ作品を紹介する日。

今週もよく頑張った……週末はおうちでゴロゴロしながら、Netflix映画『ザ・キラー』を観て、カウチポテトになっちゃお〜!

【あらすじ】

着実に任務をこなしてきた凄腕の殺し屋。しかし、フランス・パリでターゲットを殺し損ねてしまいます。予想外の初めてのミスに動揺しながらドミニカ共和国の隠れ家へ舞い戻ると、そこでは愛する人が何者かに襲撃されていたのです……。

愛する人を狙ったのは誰なのかーーー。やがて、怒れる男による空前絶後の復讐劇が幕を開けるのです。

【ココが見どころ!】

<その1:容赦ない殺しの描写に震える>

世界を股にかけて行われる怒涛の復讐。男は、1度敵と定めた者には容赦しません。たとえそれが、偶然その場に居合わせただけの人物だったとしても。

偽名を使ってあちこちを飛び回り、ひとり、またひとりと、ターゲットをしとめていく描写は圧巻。

銃や拳を使った肉弾戦、事故を装った殺し、さらには殺人とは一見関係なさそうな「あるもの」を体に打ち込む描写もあり、そんな殺し方があるんかい!と目を見張ってしまいました。

<その2:実はドジっ子で感情的!?>

脈拍は60以下に保つこと。計画通りにやれ。予測しろ、即興はよせ。誰も信じるな。感情移入はするな。感情移入は弱さを生む。弱いと無防備になる。

男は「仕事」に取りかかるとき、いつも自分にそう言い聞かせます。

この行為から推測するに、男はそもそも感情的な人物なのかもしれないとも思いました。だって、失敗したときにめちゃくちゃ焦るし、見境ない手段に出ることもあったんです!

そもそも、復讐のきっかけとなったのは「自分自身のミス」。

しかも、殺し屋としては凡ミスの部類に入ると思われ、ドジっ子疑惑も浮上。そういったチグハグな部分にも、そこはかとない人間味を感じました(笑)。

<その3:ギレルモ・デルトロも大絶賛したアート性×娯楽性の両立>

『ファイト・クラブ』や『ゴーン・ガール』のデヴィッド・フィンチャー監督が手がけた本作。フィンチャー監督ならではの憂鬱感が漂う、アート映画のようなシーンに魅了されます。男が見せる、几帳面かつ規則正しい動作までもが、芸術品のよう……!

しかしそのいっぽうで、ストーリー自体はエンタメそのもの、なんですよね。

シェイプ・オブ・ウォーター』で知られるギレルモ・デル・トロ監督も、自身のTwitter(現X)で本作について

「film(芸術性が高い映画)とmovie(大衆向け映画)を同時に観れるなんて最高だ」

と語っていますが、まさしく言い得て妙!

【俳優陣が豪華です】

一部の劇場でも公開されている本作。とにかく絵が美しいので、映画館の大スクリーンで鑑賞するのにも適しているのではないでしょうか。もちろん、おうちのカウチポテトのお供としても、超オススメです。

主人公の男を演じるマイケル・ファスベンダーさんの色気と、 “ティルダ様” ことティルダ・スウィントンさんの贅沢な使い方にも注目して。

■今回紹介した作品

ザ・キラー』(原題:The Killer)
Netflix配信日: 2023年11月10日
劇場公開: 2023年10月27日 ※一部劇場

※カウチポテトとは:ソファや寝椅子でくつろいでポテトチップをかじりながらテレビやビデオを見て過ごすようなライフスタイルのこと。

参照元:Twitter(現X)@RealGDT
執筆:田端あんじ (c)Pouch
Photo:Netflix ©2023 / Courtesy of Netflix、James Paterson

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