本日2019年4月30日は、平成最後の日。あともう少しで、時代が令和へと移り変わります。

そんな記念すべき日にお送りするのは、東京ガスグループ「都市生活研究所」による、「平成元年(1989年)を振り返る」レポート。

今から30年前の平成元年はどんな年だったのか、住まい・暮らし・職場環境という3つの観点から、みていくことにいたしましょう!

【平成元年=株式と不動産が前代未聞の高騰を見せた年】

平成元年といえば、株式や不動産などが説明がつかないほどの高騰していた年。

「サラリーマンはマイホームを持てるのか」が衆議院の物価問題特別委員会で集中審議され、日経平均株価が最高値3万8957円44銭を付けた時代であり、このときの日経平均株価は今も破られていません

【地価は現在の2倍以上!】

なんと、当時の住宅地の価格は、現在の2倍以上

昭和57年の地価を「100」とすると、平成元年には東京圏が「229.2」に。つまりは7年間で2.3倍に高騰したというわけで、平成3年をピークに再び「100」へと値下がりしていきました。

【家事はすべて妻の役目!?】

そのほか平成元年の住まいの特徴をあげると、「内装の主流が和風から洋風に変化」「リビングがフローリングの家はわずか2割」「ユニットバスになって寒さが軽減」といった感じ。

また平成元年の暮らしに目を向けてみると、「 “夫は仕事で妻は専業主婦” が当たり前」「家事を行う男性は少数派」といったことがあげられていました。

とはいえ、平成が終わろうとしている今でもまだ、妻が主に家事を引き受けているというケースは少なくないような気がするのですが……。そう感じているのは、わたしだけなのでしょうかね?

 

【職場は「ワープロ・FAXが主流」「女性は制服」「全面喫煙OK」】

こんな感じで興味深い調査報告が並ぶなか、もっとも目をひいたのが、平成元年の “職場の風景” に関する調査です。

この時代パソコンはまだなく、OA機器の主役はワープロとFAX。どちらも知らないという若い人は、今や珍しくありません。

また「女性社員は制服姿」というのも、当時お決まりのパターン。上司が手書きした文書をワープロで打ち直したり、FAXを送ったりといった雑務を女性社員が引き受けていたといいます。

そのほかにも「全面喫煙OK」「完全週休2日制の企業は1割にも満たない」など、今では考えられないことも多々。

なお当時は「半ドン」といって、土曜の午前中だけ出社することが主流でしたが……。思い返せば会社だけでなく学校も、土曜に授業があったような気がする~!

【令和はどんな時代になるのかな】

あと30年後はきっと、今とは全く違う未来が待っているのでしょう。あるいは物事によっては、全く変わらない場合もあるのかもしれません。

いずれにせよ、ひとりひとりがありのまま生きることができる時代になったら、こんなに嬉しいことはないですね!

参照元:プレスリリース東京ガス
執筆=田端あんじ (c)Pouch

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