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読者の皆さんのなかには、幼少のころ、ウゴウゴルーガを毎朝見ていた人も多いのでは? みかん星人、プリプリはかせ、ウゴウゴくん、ルーガちゃん…… 子供向け番組なのに予想の斜め上をいくシュールな展開と、スピード感のあふれるコーナー構成に、中毒のようになった経験のある人も多いのではないでしょうか。

記者も中学生になっていたのに年下のきょうだいと一緒に見てハマって、何度学校に行くのを遅刻したことか。これぞ子供番組の黒船! あとに続く番組を思いつかないのが残念で仕方ないよ。ハマっていた人も多いと思うので、WEB上にある動画を集めてみましたよ!

オープニング&どなたですか?】

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当時小学校3年生だったルーガちゃんとウゴウゴ君がむっちゃキュート。テレビくんの話を聞かずにふたりでおしゃべりしちゃったり、ふたりでベロ出し合ったりしているゆるゆる感もかわいかったー! 熟語の勉強にもなりました。「おきらくごくらくー」

続く「どなたですか?」のコーナーでは、食事をとっているふたりの前に毎回代わる代わる変わった人が登場。自己紹介の最中にドアがしまるのが、この世の無情をビンビン反映していました。

【みかんせいじんアワー】

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これだけは見たい、と思わせる中毒性の高いコーナー。何だったのでしょう、あの歯の生えたみかんは。10秒程度のコーナーだったはずなのに、わけのわからない動きに目が釘付けでした。記者は「ナンセンス」というものを、このみかんせいじんを通して学びました。

【あさのごがく】

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子供向けでありがちなのは、各国の言葉で「おはよう」「ありがとう」という挨拶をするもの。しかし、ウゴウゴルーガではそんな当たり前なことをするわけない! 言葉の選択は、大学生が第二外国語で習った程度では追いつけないようなものもいっぱい。広東語で「もう一件行こう」とか、ポルトガル語で「あなたの愛がこわい」とか。意表をつく言葉の選択だけでもみる価値がありました。

【なつやすみのかんそうぶんにやくだつ8じのぶんがく】

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ものすごいスピードと、テレビゲームのような画像でトルストイの「アンナカレーニナ」や、プルーストの「失われた時を求めて」など文学作品を超ダイジェストにして放送。今聞くと、あまりの早さに何を言っているのかさっぱりわからないのだけれど、当時は普通についていけていました。子供の能力ってすごい。

【ある○○の1日】

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「あるおやじの1日」とか、「ある大金持ちのむすこの1日」などが、1週間かけて紹介されるコーナー。「お金持ちの子供になりたーい」と思ったこともあるはずなのに、紹介される1日をみると「あほくさ! このままでいいわい!」と思ったり。なかなか味わい深いコーナーでした。

ほかにもどんどん壊れていくシュールくんや、ウゴウゴくんやルーガちゃんに悩みをぶつけるも共感されずに号泣するトマトちゃん、プリプリ怒ってるのがなんかおかしいツインピッグスたちもいたよねー!

2007年にできた公式サイトによるとDVDも発売されているみたい。でもテレビ時代のまんまの放送が見たい! こういう、予想をはるかに超えたぶっ飛び番組があれば、朝6時台でも欠かさずみるのに。テレビ局さーん、頼みますよー!

執筆=山川ほたる (c)Pouch

▼おきらくごくらくーな「オープニング」▼


▼中毒者多発!「みかんせいじんアワー」▼

▼予想外な言葉選択センスにびっくり「あさのごがく」▼

▼早口言葉に今聞くとついてけない「なつやすみのかんそうぶんにやくだつ8じのぶんがく」▼

▼ばかばかしさに人間皆平等だねーを実感した「ある○○の1日」▼

▼「エンディング」。レジェンドメイカーの人々!▼