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サハラ砂漠から大量に巻き上がる黄色い砂埃が、煙のように移動してアマゾンへ降り注いでいく。NASAはその様子を人口衛星CALIPSOが集積したデータから3D化することに成功し、現在その動画がYouTubeで公開されています。

【雄大な旅をする砂埃の3D画像】

この神秘的な3D画像作成のためのデータ集積に貢献したのは、雲の構造を研究するという目的で2006年に打ち上げられたNASAの人工衛星CALIPSO。YouTubeで公開されているその画像には、4,800kmを超える長旅をする砂埃の様子がくっきりと映し出されています。
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【運ばれる砂の量はハンパじゃない】

サハラ砂漠から舞い上がる砂埃の量は、年によって変化はあるものの、平均するとおよそ1億8,200万トン。そのうち2,700万トンがアマゾンに降り注いでいるのだとか。

【アフリカの砂がアマゾンを助けている】

このサハラ砂漠の砂埃には、土壌を肥沃にするリンが多く含まれています。
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アマゾンでは、スコールと呼ばれる熱帯特有の局地的豪雨や大洪水により、土とともに、樹の大切な栄養素であるリンも大量に流れてしまうのですが、サハラ砂漠から運ばれてくる大量の砂埃により、流れてしまったリンを大量に補給することができ、密林を維持することができているのだそう。
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サハラ砂漠から運ばれる砂埃が、大西洋を超えたはるか遠くのアマゾンの密林の維持を助けているのですね。なんと雄大な自然の摂理。思わずため息が出てしまいます。

自然の凄さに感嘆せずにはいられない、神秘的で美しいNASAの3D画像。それではゆっくりとご堪能下さい。

参照元=YouTube
執筆=南野バンビ (c)Pouch

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