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[公開直前☆最新シネマ批評・インタビュー編]
映画ライター斎藤香が皆さんよりもひと足先に拝見した最新映画のなかからおススメ作品の監督を直撃インタビューします。

今回は夏の超話題作『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』(2015年8月7日公開)のクリストファー・マッカリー監督の直撃インタビューです。トム・クルーズとともに来日をしたマッカリー監督に会うチャンスを得た記者は、この映画の裏話、トム・クルーズというトップスターの仕事の取り組み方、監督自身のことなど、お話を聞いてきました!

【物語】

イーサン・ハント(トム・クルーズ)は、謎の多国籍組織シンジケートの捜査中に敵の手に落ちてしまう。拷問にかけられそうになったとき、謎の女(レベッカ・ファーガソン)がイーサンを救う。女のサポートでイーサンはなんとか脱出! 

一方、CIAは、IMFはお荷物だと解体を訴えます。イーサンは、なんとかシンジケートの黒幕を探しだし、壊滅させようと、再び動き出すのですが……。

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【トムとの仕事はハードワーク必須!】

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クリストファー・マッカリー監督は、映画『ユージュアル・サスペクツ』(ブライアン・シンガー監督)の脚本家として世に出ました。マッカリー監督はこの映画でアカデミー賞最優秀脚本賞を受賞! その才能を敏腕プロデューサーもあるトム・クルーズが放っておくはずはありません。

マッカリー監督はトムの主演作『ワルキューレ』で製作&脚本として一緒に仕事をし始めてから、トムの主演作の数々にかかわることになるのです。

「『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』は、トム主演の『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(2014)の脚本を手掛けているときに、トムから “監督やらないか?” と声がかかったんだ。『オール・ユー~』の仕事の後半から『ミッション~』の仕事もかぶってきて、2013年のクリスマスに脚本を書いて、翌年8月から撮影をスタートさせたよ。8か月間脚本に手を入れながら、監督として準備もしていたんだ。本来なら脚本に8カ月かけてもいいくらいなんだけどね(笑)」

かねてからワーカーホリックと言われるトムとの仕事ですから、どうしてもハードになるのですね。

「YES(笑)。でも、トムと『ワルキューレ』で出会ってから、ずっと仕事が続いているのはありがたいことだよ。僕は『ワルキューレ』から今日まで休みがないんだ。だって、トムの主演作『アウトロー』を監督して、その仕事の3時間後に『オール・ユー・ニーズ~』のエミリー・ブラントとミーティングしていたのだから。明日やっと4年ぶりの休みがもらえるんだ(笑)」

【トムは意外性のあるスーパースター】

休みなく働くマッカリー監督ですが、トムが仕事を任せてくれることに感謝をしているのだそう。

「彼と知り合って、僕の中で変化があったとしたら、それは僕のキャリアすべてだよ。使ってもらえない時代が続いたから。もう諦めようかと思っていたときに、彼から声がかかった。それが『ワルキューレ』『アウトロー』と続いて、今に至るんだ」

また、監督はトム・クルーズの仕事の仕方にも驚いたとか。

「あれくらいのスターになると、何でも自分で仕切りたがるだろうと思ったら、彼は共同作業を好むんだ。 “一緒にやろう!” と声をかけ、みんなでアイデアを出し合って。また彼はアイデアを取り込むのがうまい! そうやって彼は想像力を豊かにしていると思うね。ハリウッドでは珍しいタイプと言えるだろう」

そんな風にトムに感謝している監督でも、『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』での危険なアクションには参ったそうです。

「僕が飛行機の模型を見ながら、トムに “君がこの飛行機の機体の外側にいたらどうなるだろう” と冗談のつもりで言ったら “できるよ” って。それがイーサンが飛び立つ軍用機の外側にしがみつくシーンだ。トムが飛行機から落ちるかどうかはパイロットの腕次第だったけど、鳥が飛んでくることだけは想定できないから怖かったね。あのスピードで飛ぶ中、鳥がトムにぶつかったら、万事休すだった。撮影の2日間、本当に怖い想いをしたよ」

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【監督と脚本、作品へのアプローチの違いは?】

マッカリー監督は今後も監督と脚本と両方を手掛けていくそうですが、監督するときと脚本のみのときと作品へのアプローチの違いを聞いてみると

「脚本のときは、論理、構成、ストーリーを徹底して練り上げる。それだけに集中できるからね。僕は脚本家として映画に関わるときは、自分が書いたものを猛烈にプッシュするよ。ときどき監督が僕の主張を無視することがあるけれど、監督のアイデアの方がよかったということもある(笑)。監督をやるときは、脚本のときより視野を広く持たないといけない。そして、脚本家のときとは逆に、周囲のアイデアに耳を傾けるかどうかの判断をしないといけなくなる。これがまた難しくてね……。永遠の課題だよ(笑)」

【大満足の作品ですが、今後の予定は?】

『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』という超おもしろい娯楽大作を作り上げたマッカリー監督。新作が気になり予定を聞いてみると

「この映画の前に脚本の依頼があったんだけど、これだけ満足のいく映画を作り上げた後は “しばらくはいいかな……” という気持ちになるものなんだ。だから今、予定はありません。またオファーにエキサイトして始めたり、何かに触発されて手掛けたりすることはあるかもしれない。でも焦りはないね。いまはただゆっくりしたい(笑)」

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監督がヒヤヒヤする中、トムが命をかけたスタントを披露する映画『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』。ぜひこの映画を見て、命がけで “死スレスレ” のトムのアクションに「ひええええ!」と驚きながら、猛暑をスカっと飛ばしてください。

取材・執筆=斎藤 香(c)Pouch

▼プレミア取材の様子
8.3「ミッション:インポッシブル」プレミア3_左から監督_MIYAVI_トム
0802『ミッション:インポッシブル』会見1
8.3「ミッション:インポッシブル」プレミア1

『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』
2015年8月7日より、TOHOシネマズ日劇、TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国ロードショー
監督:クリストファー・マッカリー
出演:トム・クルーズ、ジェレミー・レナー、サイモン・ペッグ、レベッカ・ファーガソン、アレック・ボールドウィンほか
(C)2015 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

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▼『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』予告編 最後のミッション編