映画ライター斎藤香が2023年にご紹介した映画の中から、厳選5作品をピックアップ。ではさっそく、いってみましょう。

【ベストムービー5作品はこれだッ!】

5位『Gメン』

同名漫画を岸優太さん主演で映画化した青春コメディー。彼女が欲しくてたまらない転校生の勝太(岸優太さん)が転入したクラスは問題児だらけ! でもそこで友情が芽生え、仲間と一緒に半グレ軍団と闘うことになるのです。登場人物のクセが強く、笑いの要素も満載! 森本慎太郎さん、竜星涼さん、吉岡里帆さん、田中圭さん、高良健吾さんなど実力派の俳優陣の怪演も見どころ。2023年最高の爆笑映画です!(監督:瑠東東一郎)

4位『バービー』

グレタ・ガーウィグ監督がバービーの世界を大胆に描いたマーゴット・ロビー主演作。ピンクに彩られたバービーワールドで楽しい毎日を送っていたバービーの完璧な世界が崩れてしまった。その原因を探るためにバービーは人間界へ。そこで彼女はさまざまな問題に遭遇しながらも、自分の生き方を見出していくのです。可愛いだけじゃない、ポップでコミカルな世界に社会問題も含ませたところが技あり! 自立して生きる人を描いてきたガーウィグ監督の最高傑作。(監督:グレタ・ガーウィグ)

3位『AIR/エア』

ベン・アフレックさんが監督&出演。ナイキのバスケ担当・ソニー(マット・デイモンさん)がマイケル・ジョーダンとの契約に大健闘する物語で、ナイキの大ヒットシューズ「エア・ジョーダン」の誕生までを描いた実話の映画化。契約が成功するとわかっていても、そこに至るまでのドラマが濃厚でヒリヒリしっぱなし! 息子の才能を信じて疑わないジョーダンのママとソニーの交渉シーンは大迫力です。(監督:ベン・アフレック)

2位『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』

トム・クルーズ主演のイーサン・ハントシリーズ第7弾。新しい任務は、全人類を脅かす新兵器が悪の手に渡る前に見つけ出すこと。ストーリーはシンプルだけど、見せ場は山盛り。変装による騙しあい、命懸けの追いかけっこ、都市部でのカーアクション、走る列車の上での格闘など、トムは常に命懸けでアクションに挑戦しています。加えて、女優たちがカッコよくて……! 大満足のエンタメ映画の傑作です。(監督:クリストファー・マッカリー)

1位『PERFECT DAYS』

ドイツの巨匠、ヴィム・ヴェンダース監督による日本映画。渋谷の公衆トイレの清掃員・平山(役所広司さん)は、ルーティーンを守り、同い毎日を繰り返しています。しかし、同い日は1つもなく、自然や出会いや気持ちの変化がその人の人生を動かしているのです。平山が大切にしている日々の小さな出来事がキラキラ輝いて見える! まさに “パーフェクト” な映画です。(監督:ヴィム・ヴェンダース)

【斎藤香の特別賞!】

私の個人的な特別賞は、二宮和也さん主演作としては珍しい純愛ストーリー『アナログ』へ! ヒロインを務めた波瑠さんとの相性もバッチリで、とても清らかで品のいい2023年最高のラブストーリーとして選ばせていただきました! (監督:タカハタ秀太)

上記以外にも、

・ケイト・ブランシェットさんの大熱演に圧倒された『TAR/ター
・神木くんが尊い『ゴジラ-1.0
・岡田准一さん×綾野剛さんのガチバトルに痺れる『最後まで行く
・“正義の味方” がひとりも出てこない衝撃作『アシスタント
・胸にズドンと突き刺さる『愛にイナズマ
・超ブラックで辛口コメディな『イニシェリン島の精霊

も良かった〜〜。もうベスト5とは僅差です。特に『ゴジラ-1.0』は、全米各映画賞の視覚効果賞を席巻中! このまま行くと、日本映画史上初のアカデミー賞視覚効果賞候補になりそうだし、受賞も夢ではない位置にいます!

ぜひ年末年始の映画鑑賞の参考にしていただければ。来年も映画、いっぱい観に行きましょう〜!

執筆:斎藤香(c)Pouch