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「父が、逮捕された」

誰もがドキッとする文章から始まるこの作文、タイトルは『夢の跡』。筆者は静岡県の中学2年生、高田愛弓(たかだ あゆみ)さんです。

原稿用紙80枚にもおよぶ同作は、長編であることを全く感じさせないほど、読み応えたっぷり。あっという間に読者を惹きこむその筆力に、思わずため息が漏れてしまいます。

【最後の締めくくり方が鳥肌モノでした】

記者個人的には序盤にある「6人の警官が玄関先で卵のパックに収まっているかのように待機する中」という表現に、シビレました。そして、やけに冷静な最後の締めくくり方にも、鳥肌が立っちゃいましたよ……。

【満場一致&最高得点での受賞!】

第65回全国小・中学校作文コンクールにおいて、「満場一致、最高得点」で文部科学大臣賞授賞を果たしたという、『夢の跡』。

鋭い洞察力と豊富な表現力に満ち満ちた “ドキュメンタリー小説” のような同作に、ツイッターユーザーのみなさまも続々、コメントを残されておりました。

【ツイッターの声】

「なんなのだこれは。とかく、目を通して欲しい」
「衝撃的な書き方。中学校2年生の女の子だ。でも文章はとてもよく緻密に計算されている。頭の良い子なんだろう」
「凄みがある……」
「一気に読み干すほど小気味よい」
「誠実で力のある文章で、ぐいぐい読まされる」
「文章以前にこの表題で『夢の跡』と付ける勇気すら僕にはなかったと思う」
「凄まじい文才。父が逮捕された衝撃を書ききる迫力。全文拝見したいくらいの引き込まれ的確なかつ、嘘のない澄みきった世界。ドキュメントとはこうあるべきを14歳に学ぶ」
「文部科学大臣賞受賞の高田さんは、昨年も同じ賞を受賞されているんですね。毎度、1行目が秀逸」

そうなんです。実は高田さん、昨年開催された第64回全国小・中学校作文コンクールにおいても、同じ賞を受賞されているのですよ……!!

【昨年の作品も秀逸なので読んでみて!!】

今年の受賞作品『夢の跡』、そして昨年の受賞作品『一期一会 ~その想いを紡ぐ~』の要約版は、ウェブサイト「読売教育ネットワーク」で読むことができます。

どちらもあっという間に読み終えてしまうので、興味を持たれた方は今すぐ、目を通してみるべし!

参照元:読売教育ネットワーク(第65回 文部科学大臣賞作品紹介) 読売教育ネットワーク(第64回 文部科学大臣賞作品紹介)
執筆=田端あんじ (c)Pouch