世界には、インターネットが身近ではない国もまだまだたくさんあります。そんな情報発展途上地域にエコでかわいらしいパソコンが登場! 若者たちの間で人気スポットとなっているようです。
国民の10パーセントしかインターネットを使用しない、ウガンダの街に突如として現れた無料インターネットアクセスポイント。緑色のドラム缶のまわりに、子供たちが珍しそうに集まっています。
歩道に置かれた「デジタル・ドラム缶」と呼ばれるこのシステムは、ユニセフによって情報格差をなくすために作られたもので、2台のノートパソコンと防水キーボードを背中合わせにドラム缶のなかに組み込んであります。ソーラーパネルにより電力供給がされているので、日照時間の多いウガンダでは低コストで連続的に使用することができます。
また、教育と健康についてのコンテンツがインストールされているので、学校に行けない子供でもここに来れば勉強ができ、誰でもみな平等に情報を共有することができます。
このデジタル・ドラム缶は現在ウガンダのほかにも、10月15日から来年1月9日までの間、アメリカ、ニューヨークにあるクーパー・ヒューイット国立デザイン博物館で行われている「DESIGN WITH THE OTHER 90% CITIES」という展示で無料公開中。
今後、ユニセフは2年かけてこのデジタル・ドラム缶を職業訓練校で製造し、農村を含むウガンダの全地域に100個ほど設置する予定だそうです。
カラフルにペイントされた素朴なドラム缶が、赤い土のウガンダの町並みにぴったり合って、見た目もとってもかわいいですね。現段階でフィジーやマダガスカル、アメリカなどがこのサービスに興味を持っているので、デジタル・ドラム缶が普及すれば数年後は様々な国で、このかわいらしいインターネットポイントを見ることができるでしょう。
(文=みあざきぱなま)
参照元: unicef.org(http://p.tl/CcZq)、designother90.org(http://p.tl/iFJt)
▼手作り感たっぷりのハイテクマシーン
コメントをどうぞ