みなさんは、「イケメンチップス」なるものをご存知でしょうか。これは株式会社エスプライドが手がける「日本全国の企業から選抜されたイケメンが、おまけトレーディングカードになったおやつ」だそうです。
あまりにもモテない記者(私)は高嶺の花のイケメン様にも魅かれなくなっていますが、「イケメン様は別世界に住んでいる」と思いこめば話は別。
イケメンは鑑賞するもの! ただ見ているだけなら、幸せな気分にさせてくれる存在!
……ということで、「イケメンチップスって何それ意味わかんなくておもしろいw 欲しいw イケメンが欲しい。どうやったら手に入るんだろ……あれ? 女性版の『ピカジョチップス』も制作中なの? これ記事になりそうだから応募してみよう!」と思ったのですけれど、それが悲劇の始まりでした。
【そもそも「買えない」】
どこのお店にも、「イケメンチップス」は置いていない模様。購入するため、公式サイトの「イケメンチップスご購入に関するお問い合わせはこちら」を通し、記事にしたい旨と「イケメンチップスってお幾らなんですか?」的なことを書き送信したところ、後日いただいたお返事には
「現在一般販売しておりませんが
現在販売できるよう進めております。
価格はまだ決定しておりません」
と、要は「買えないよゴメンネ」とも読み取れるお言葉が!!
しかし、「イケメンチップス」は何味なのか? という質問に対しては
「味は誰にでもなじみやすいうす塩にしています」
“しています“……つまり、商品自体は既に「存在する」ということはしっかり分かるお返事。
「在る」のに「(買え)ない」という、哲学的な命題を含んだスゴイ商品なのは間違いありません。
【「ピカジョチップス」に応募してやる!】
軽く調べたところ「『イケメンチップス』届いたー♪」とのツイートがいくつか見つかりました。「ほら、俺ってイケメンだから。モテるから。君みたいなのは対象外なんだよね」と言葉には出さないけれど雰囲気で分からせようとするそれは、まさにイケメン様そのもの! 悔しい!!
ということで、自己愛の強い記者は、「お前らイケメンと肩を並べられる女なんだよ私は。根拠はないけどな。あえて言うなら私が根拠だ」と思い、現在制作中の『ピカジョチップス』へ応募することにしました。
もちろんですが、撮影のプロの力を借りなければイケメン様と肩を並べられるわけがありません。応募にはバストアップ写真と全身の写真が必要、とのことなので、東京・青山にあるフォトスタジオで撮影してもらいました。
撮影代はヘアセット等もろもろ込みで2万円(自腹)。できあがった写真は、風z……じゃなくて、大人のお店とかに入ると本日出勤……止めときましょう。
公式サイトによると『イケメンチップス』で採用される「イケメン」は
「ただ見た目が良いだけではなく、仕事でも活躍している男性です」
という、「仕事でも活躍している」……つまり「内面が見た目に反映されるほど、仕事を頑張っている」ってところが大事なのだそうで。
記者が自腹で2万円(どうしても強調したい)を払って撮ってもらった写真は、背景は白だし、記者(ライター)の「仕事」の感じが全く出ていません。マズイ。応募しても落とされるの確実。
なので、バストアップの背景は本棚のフリー素材、全身の背景は廃墟のフリー素材を借用し合成しました。なぜ全身の背景に廃墟を選んだのかというと、記者の部屋が廃墟なみに汚いからです。
【いざ応募! ところが……!!】
準備ができたので、「応募するぞ! これで落とすのであれば、見る目のない奴らってことだ! 私のせいじゃない!」と、体育の授業の際に「今日、体調悪いんだよねー」と事前に言うアレと同じ保身を己の心の中で繰り返しつつ、応募ボタンを押す寸前までいったところ……。
「掲載費用について
審査通過の場合、掲載費用25万円(税抜)のお振込をお願い致します」
掲載費用25万(税抜)!!!!!!!!!!!!!!!!!!???????????????????????
しかも、「掲載費用に同意する」にチェック入れないと応募できない!!!! 25万円って、会社員の給料1ヵ月分くらいだぞ。そんな大金を払えるか否かと問われれば、否! 一応、Pouch編集部に「(25万円)出してもらえませんか?」と、お願いしたのですが「それより記事もっと書いてください」と、かわされました。
【まとめ】
『イケメンチップス』をリリースした理由は
「たくさんの人がそれぞれの個性と才能を発揮できる世の中にしたい。
また、様々な職業や環境下でそれぞれの個性と才能を活かし、
活躍しているビジネスパーソンを発掘し応援するためです」
とのことでした。
とても素晴らしい企画だと思います。しかし、極貧フリーライター(私)には掲載されない(=取られない)だろうと分かっていても、25万円の掲載費用に同意することはできません!
会社が25万円出してくれるっていう人であれば、応募して損はないと思います。……そして、ちゃんとチェックしていなかった記者が悪いのですけれど、自腹分の撮影代2万円だけは返してくださいと天を仰いでおります。
参照:イケメンチップス
撮影=東京・青山のフォトスタジオ
背景画像=ぱくたそ
執筆・取材=シマヅ (c)Pouch
▼プレステ用のゲームソフトあたりに出てくる「問屋の人」みたい
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