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日本では、6本ごとに紙のパッケージでまとめて販売されることが多い缶ビール。欧米では、紙ではなくプラスチックのリングでまとめられていることが多いようです。

そしてそのプラスチックリングが海辺に捨てられ、動物たちの生命を脅かしていると問題になっています。

【缶ビールを束ねるリングが動物たちを苦しめている】

海辺でビールを楽しむ人々。実はその陰に、海中や砂浜に捨てたられたプラスチックリングが体に絡みつき、身動きが取れなくなって死んでしまうカメや魚、鳥たちが多く存在しています。死んだ魚のお腹からプラスチックリングの破片が発見されることも珍しくありません。

この悲しい状況を打開しようと立ち上がったのが、フロリダにある小さなクラフトビール醸造会社Salwater Brewery。動物たちを傷つけず、逆に喜ばせられるようなリングを開発しました。

【「殺す」ものではなく「食べられる」ものを】

We Believersが公開したYouTube動画「Saltwater Brewery “Edible Six Pack Rings”」によると、リングには有害なプラスチックの代わりに、ビールを作るときに使う大麦や小麦を使用。海に投棄されても自然に分解されるので安心です。さらに、この材料からも想像がつくように、動物や魚たちが食べることさえもできてしまいます。もちろん人間がビールの「おつまみ」にしても大丈夫とのこと。どんな味なのかは、動画を見る限りはわかりませんが……。

Salwater Brewery社は、「今後、他のビール醸造会社もこのリングを採用してくれるようになれば、より多くの動物たちを守ることにつながるだけでなく、リングの製造コストも低く抑えられるようになる」と、期待を寄せています。

ゴミはゴミ箱へ。このルールを浸透させることはもちろん大切ですが、残念ながら守らない人が多いのも現実です。「それならばゴミ自体を無害なものへ変えてしまおう」と発想を転換させ、見事に実現してしまったSalwater Brewery社。この素晴らしい取り組みの動画をぜひご覧になってみてください。

参照元:YouTube / We Believers
参考リンク:boredpanda
執筆=南野バンビ(c)Pouch

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