「今や洋画は国産の時代」

という、よくよく考えてみると何を言っているのか全くわからないキャッチコピーのもと爆誕したのが、純国産の洋画にこだわった「国産洋画劇場。誰もが知っている洋画を彷彿とさせる “和製洋画” を作ろうという試みらしいのですが……。

看板俳優&女優を務めているのは“憑依系芸人” ロバート・秋山竜次さんと友近さんというから気にならずにはいられません!

NTTぷららと吉本興業が共同で行っている動画配信サービス「大阪チャンネル」による企画で、11月19日にYouTubeに公開されたのは第2弾作品『船と氷山』で、このタイトルから推察するにもしや……ネタ元は『タイタニック』なんでしょうかね!?

【初っぱなからガツンとやられます】

太っ腹なことにYouTubeで55分もの超大作『船と氷山』全編を観ることができるというので、さっそく視聴してみることに。

冒頭でいきなり、映画評論家の淀川長治さんっぽい男性(もちろんニセモノ)が出てくるので一瞬面食らいますが、この流れ、ある意味期待が持てそうです。

【ジワる小ネタが多すぎる】

そして友近さんが登場する頃から、ますます雲行きが怪しく(?)なっていくのですが……。正直言って、友近さんの演技には、特におかしいところはないんです(秋山さんはちょっとおかしいケド……)。

ジワるのは、 “沈まない船” だとか “一般庶民には手が届かないほど豪華” だとか言われている客船「大谷丸」がどう見ても屋形船なところや、ひと昔前のお話のはずなのに、背景が明らかに現代の日本である点(フジテレビ社屋が映っちゃってる)。

しかも船が運航するのは浜松町から新大陸・千葉というコースで、想像以上に距離が近い……!

【役名にもじわじわ】

なおすでにみなさんもお気づきでしょうが、やはり『船と氷山』は『タイタニック』をイメージし作られているようです。

その証拠に、友近さんの役名はバラ子(ローズ)だし、秋山さんの役名は “雀” と書いてジャク(ジャック)。「ポーカーしてると見せかけて実は花札」など細かな演出も見どころで、提供される料理も当然和食

また演奏家たちが持つ楽器も三味線に尺八という渋~いラインナップで、いちいち芸が細かいわ~。

【ちょ…その絵まさか…!!!!!】

そして個人的にツッコまずにはいられなかったのが、かの有名な、ヌードデッサンのシーン。ここでジャクが描く絵が最高のジワりポイントとなっておりますので、この点に注目してさっそくご覧になってみてくださ~い!

参照元:YouTube国産洋画劇場 / 大阪チャンネル
執筆=田端あんじ (c)Pouch

▼不穏すぎるBGMもツボでした