2017年、女子の間で流行りに流行りまくっているオフショルダーですが、アメリカ・カリフォルニア州ホリスターにあるサンベニート高校(San Benito High School)ではオフショルダー禁止の校則が施行されたのだそう。

海外サイト「Yahoo Style」の報道によると、この校則は8月10日に導入されたばかり。それまでストラップレスおよびチューブトップは校則違反とされていましたが、オフショルダーはその対象ではなかったのだそうです。

【女子と男子が一丸になり「オフショルダー」を着て抗議】

突然の「オフショルダー禁止」校則の導入によって50人以上の生徒が “校則違反をした” と注意を受けたそうで、中には帰宅を命じられた生徒もいた模様。

これに対し、「女性が一般的に着用する洋服を取り締まりの対象にするのは性差別だ」と抗議の声を上げたのは、数十人の女子生徒、そして男子生徒たちでした。

8月14日には抗議運動が行われ、参加した女子生徒だけでなく男子生徒たち全員が、オフショルダーを着て登校。そのときの様子が生徒たちのツイッターに数多く投稿されています。

【生徒たちがツイッターに抗議活動の様子をアップ】

「今日の抗議活動に参加してくれたみんなに感謝します。抗議活動は大成功。ウチの学校の校則は最悪」
「まさかホントにやるとは思わなかったよ」「俺もだよ、でもそんなのくそくらえだ」

ツイッターには、そんなつぶやきとともに、オフショルダーを着用した男子生徒の写真が投稿されています。

男子がオフショルダーを着ているのは、事情を知らない者から見れば多少の違和感がありますが、だからこそ、実践した生徒たちの姿からは意気込みが伝わってきますし、投稿されているコメントからも、決してふざけてやっているわけではないという意志を感じます。

また別の生徒は、過去の卒業アルバムを見ると、多くの女子生徒たちがオフショルダーを着用していることを指摘。「校則でオフショルダーを取り締まるのなら、これ(卒業アルバム)について説明してよ」と怒りをあらわにしていました。

【学校と生徒が話し合いへ →校長「いい機会になったし多くを学んだ」】

Yahoo Style のインタビューに対し、サンベニート高校の校長、エイドリアン・ラミレスさんは次のように答えています。

「生徒たちは『ストラップレスやオフショルダーが禁止の理由は男子生徒の気を散らすからだと聞いたが、そんなことは決してない』と言っていました。彼らは怒りを感じており、それにはわたしも同意します。同じ立場だったらわたしも怒るでしょう。

私たちは『女子生徒が洋服を理由に他の生徒たちの気を散らした』ことを理由に、女子生徒を責めたりはしません。しかしここは学校、我々は過去を振り返り、一貫性のあるドレスコードを設けなければなりません」

8月17日に生徒たちと話し合う機会を得たという校長は、ドレスコードについて学生委員会を作ることを発表し「どのあたりに問題があるかを知るにはいい機会だったし、多くのことを学んだ」と語っています。

けれども、一部の生徒たちはまだ納得していないようで、「オフショルダーは、ファッション業界において非常に大きなトレンド。 “誰にも害を及ぼさないシャツ” を着るために学校と戦わなければいけないだなんて、ばかげている」とコメントしていたようです。生徒たちの権利を勝ち取る戦いは、まだしばらく続きそうです。

参照元:Yahoo Style、Twitter @brodycascio @andrei_418 @ocean__avenue_ @chadya_acosta @helloitsmikey_
執筆=田端あんじ (c)Pouch

▼生徒たちのツイッター

▼卒業アルバムを例にあげて、学校の矛盾を指摘する人も