みなさん、夏休みはもう取りましたか? まだの方も、これからの方も、今週末に予定のない方にオススメの場所があります。それは、奥多摩。
実は、記者は東京都内に住んで10年以上経ちますが、奥多摩でと聞いても「でも東京都内でしょ? 行く価値、あるのかなあ」と思っていました。でも先日、外国人用のフリーペーパーに、「週末避暑にオススメの場所」として奥多摩が紹介されているのを発見! 日本に長く滞在しない外国人に、わざわざオススメするってことは、もしかしてすごいの!? もしかして、私、10年以上行かずに損してたの!?
そんな疑念がむくむくとわき起こってきたので、行ってみましたよ、奥多摩へ。行ってみたら、ハイ、今までに来たことがなくて、大損をしていたとわかりました。というわけで、みなさんに奥多摩の魅力を大紹介しちゃいます。
■奥多摩は遊べる!
カヤック、ラフティング、バーベキューといった川遊びのほか、酒蔵見学や利き酒などお酒好きにはもってこいの遊び、美術館めぐりといった文化の香り漂う遊び、洞窟探検、温泉めぐりなど、奥多摩でできることは盛りだくさん! しかも、遊べる場所に駅チカ多し! みんなは楽しいけれど、運転手が疲れ果てるなんて状況も起こりません。電車で移動するなら、利き酒も安心して楽しめますね!
■奥多摩は涼しい!
奥多摩・御嶽駅についた直後は、記者も「あれ、やっぱり東京だけに暑いかも……。そこまで奥多摩に期待するのは、酷だったか?」と思いました。でも、はっきり言います。奥多摩は涼しいのです。どこが涼しいって、川沿いです! せっかくだから御嶽渓谷を歩いてみようかと川沿いの道に下りていくと、冷気が漂って、寒いほど。冷えヒエなんです。試しに水のなかに手を入れてみると、あまりの冷たさに10秒と我慢できませんでした。川の冷たさが空気を冷やしていて、川の水面上の空気にはもやが出ているくらいです。
■奥多摩は激近!
奥多摩・御嶽駅は新宿からホリデー快速おくたまで77分(890円!)しかも乗り換えなし! 多くの観光地が「東京から90分!」等とうたっていますが、だいたい新幹線を使いますよね。奥多摩は在来線で77分なんです。土日にちょいと早起きして7時44分のホリデー快速おくたまに乗れば、9時1分には奥多摩に降り立つことができます。乗り換えなしだから、電車に乗っている間は寝ていられるしね。
奥多摩は広いので、記者オススメの日帰りスケジュールとして御嶽駅周辺の遊び方を紹介いたします。
【超盛りだくさん日帰りスケジュール】
体力に自信がある人は、こんな感じのスケジュールではいかがでしょうか。体力に自信がない人は、何かを飛ばすなどして調整してください。また1泊できるという人は、足を伸ばして日原鍾乳洞で洞窟探検を行なうのもオススメ。
7:44 新宿駅から「ホリデー快速おくたま」に乗る
9:01 御嶽駅下車
9:05 ラフティングの(有)コンセプトに到着(駅から徒歩3分)
9:10 ラフティング
12:10 ラフティング終了
12:28 御嶽駅から青梅線東京行きに乗る
12:31 沢井駅下車
12:36 まゝごと屋さん到着(駅から徒歩5分)懐石料理で昼食
13:50 澤乃井小澤酒造へ移動
14:00 酒蔵見学&利き酒
15:00 清流ガーデン澤乃井園にてお茶&酔いさまし
15:30 御岳渓谷沿いを散歩しつつ、櫛かんざし美術館へ移動
16:00 櫛かんざし美術館を見学
16:50 櫛かんざし美術館から沢井駅へ移動(徒歩10分)
17:07 沢井駅から青梅線奥多摩行きに乗る
17:34 奥多摩駅下車
17:45 奥多摩温泉もえぎの湯に到着(駅から徒歩10分)
19:00 奥多摩温泉もえぎの湯で晩ご飯
20:02 奥多摩駅から青梅線に乗って帰る(新宿21:51着)
注意!
帰りは「ホリデー快速おくたま」がなく、2回乗り換えがあります。体力を残しておいてね。
【見所ピックアップ】
1.カヤック・ラフティング
御嶽駅から徒歩3分のところにある「コンセプト」さんでは、ライフセーバーの資格を持つリーダーさんと、カヤックやラフティングを楽しむことができます。ラフティングやカヤックを楽しむ場所は御嶽渓谷。「本当に東京なの?」と驚くほどの大自然に囲まれて、水しぶきを浴びたり、冷たい水の流れに飛び込んだり(落ちたり?)したら、夏の暑さなんか、ふきとんでしまいます!! また、川遊びの後にシェフが下ごしらえをしてくれたバーベキューもリバーハウスでできちゃいますよ。(ランチタイムのバーベキュー利用はできません。)
2.酒蔵見学、利き酒
御嶽駅の隣の沢井駅から徒歩3分の清酒澤乃井醸造元の小澤酒造さんでは、酒蔵見学ツアーを開催(月曜定休)。工場見学って楽しいですよね。夏は予約がいっぱいになるので、確実に見学するために、予約してからいくことをおススメします。また、工場見学の最後には旬のお酒の利き酒が楽しめちゃいます。もっと飲みたい方はきき酒処へ。澤乃井さんの名酒がずらっと並び、お酒好きにはたまらないはず!(お猪口付き1杯200円から500円。)
3.温泉
奥多摩温泉もえぎの湯は、日本最古の地層といわれる古成層より湧き出る奥多摩温泉源泉100%の温泉とのこと! 温泉の効用のなかには、筋肉痛や疲労回復の文字もあります。しっかり遊んで食べた後は、温泉で癒しの時間を。
また、お食事処では奥多摩の清流で育ったおいしい魚の塩焼きが堪能できるメニューも。もちろんビールも飲めます。
土日やお盆時期など、込み合うときには入館待ちになることもあるそうなので、心と時間に余裕をもって行ってみることをお勧めします。
いかがですか? こんな近くに、これだけ遊べる場所があるのです。これは行ってみない手はありませんね。記者はこの夏、あと2回くらいは奥多摩に行きたいと思っています!
(文、取材=山川ほたる)
取材協力
有限会社コンセプト:http://www.canoebar.jp
小澤酒造株式会社(ままごとや、清流ガーデン澤乃井園 含む):http://www.sawanoi-sake.com/
奥多摩温泉もえぎの湯:http://www.okutamas.co.jp/moegi/
コメントをどうぞ