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また今年もやって参りましたクリスマス! ある人にとっては幸せに満ちあふれた日、ある人にとっては世紀末と並ぶ程の恐怖の日でしょうか。

自分の心とは裏腹な光り輝くイルミネーションに心が病み、この上なく幸せそうなカップルに食べ過ぎでもないのに胃もたれし、行きつけのお店もなんだかこの日だけはひとりで入りにくい雰囲気……なんて感じていません? 

そんな奥ゆかしく、謙虚なぼっちさんたちが寂しくないよう、今回は充実したぼっちクリスマスを過ごせるよう、みんなで気持ちを共有して傷の舐め合いしちゃいましょう! 

<今年はクリスマスが平日だということを口実にバリキャリを装う>

ぼっちさんたちに朗報なのが、今年のクリスマスは平日だということ! ぼっちさん方に話をうかがうと、それをいいことに街を歩く際バリキャリを装い、参加しないことを正当化することでぼっち感を乗り切るという意見が。
「男の相手なんてする時間がないよね〜、と少し周囲に聞こえるくらいのトーンで同僚に話しかけるのがポイントですかね」(27歳 女性)

<自分自身へのプレゼントをラッピング付きでお店にお願いする>

「買い物とかは普段もするけど、クリスマス時期は自分用なんだけど、プレゼント仕様にしてシーズン感を味わいます」(25歳 女性)
これは上級者ですね〜。虚しいだとか痛々しいという感情は超越すると、むしろその雰囲気を楽しめる精神力が身に付くようです。

<クリスマスにちなんだ洋画をレンタルショップで大量借り>

さすがにカップルがにぎあう街に出るのはちょっと……というぼっち初心者さんにオススメなのが、自宅でまったりと過ごせるこちらのプラン。
「コンビニで売ってる安いシャンパンと軽いおつまみを買って、家着で映画をひたすら見るって最高ですよ! 混み合うお店に入るより、自宅でゆっくり過ごすのが逆に贅沢感がある」(31歳 女性)

<ぼっち女子を集めてカップル叩きトークに華をさかせる>

クリスマス女子会という名の悪口大会がくり広げられる模様。
全然宗教とか全然興味ないのに、そもそもクリスマスってキリストの誕生日であって、恋人と過ごすとか関係ないよねとか、混んでる所にわざわざ出かける意味が分からないとか言ってみてます」(25歳 女性)

<見た目の悪い彼氏を連れているのを見て、心を金で売ったんだと自分を納得させる>

自分に彼氏ができない理由を自分の理想が高いからだと、言い聞かせることで、彼氏をつくろうと思えばつくれるという安心感を得るみたい。
「友人に彼氏がいてもたいしていい男じゃないと、金銭的な面で妥協したんだと自分に言い聞かせます」(27歳 女性)

<クリスマスに街コンに参加する>

「去年参加したんですが、さすがクリスマス……参加者全員相手が出来なさそうな人たちばかり。ふと冷静になって自分も同じかと思ったら、参加者全員が同志のような気がして親近感が湧いたのは良かったかも」
カップルになれなくても、クリスマスを同じ境遇同士で過ごすと明るい気持ちになれるかもしれませんね! (25歳 女性)

<サンタ服で仕事をする>

予定も相手もいないけど、クリスマス感は味わいたい! という方にはうってつけ。サンタ服を着て仕事をすることで、むしろ主役に一時的になれます
「会社のイベントというか接待でサンタ服を着ます。盛り上がりますし、惨めさがなくていいかもしれないです」(26歳 男性)

<なにはともあれ真っ直ぐ直帰!!>

こちらは最終手段でしょうか。あれこれ無理してクリスマスを楽しむ方法を考えるよりも、正々堂々とクリスマスイベントを抹消しましょう。周りの雰囲気にのまれなければ、そう、ただの1日です。
もはやクリスマスソングなど耳に入ってきません。テレビもつけず、ただ時が過ぎるのを待つんです」(29歳 女性)

どうですか? 仲間たちの勇敢な姿に勇気づけられましたでしょうか。とはいえ、世の中の2割の人がひとりで過ごすらしい今年のクリスマス。ちょいと街にくり出せば独り身同士の出会いがあるかもですよ! 自分だけが孤独だと思わず、勇気を持って乗り越えましょう。さすればアナタにも素敵なシングルベルの鐘の音が聞こえるはずです。

(文=小池たらの子/ 画像=Tokyo Tower