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大阪・阿倍野地区に誕生した「日本一の超高層ビル」……その名もあべのハルカス。日本一をうたうその高さは300m。つまり東京タワー(333m)と同じくらいってことですね。そりゃまた、だいぶ高いなー! 

なお、同ビルの完成までは横浜ランドマークタワー(296m / 70階建)が日本一でございました。その差、たったの4m。今後このわずかな高さの違いで日本一が更新されていきそうな予感がします。

さて、「日本一長いテープカット」(3000m)で営業をスタートした「あべのハルカス」、さっそくオープン2日目に取材してきましたよ!

まず、JR天王寺駅からアプローチ。「あべのハルカス」目当てと思われる人々で、駅はものすごく混んでおりました。警備員さんに案内されつつ駅から出ると、そこにどかーんと「あべのハルカス」が!

「でで、でっかーい!」 携帯から写真を撮ろうにも、画面に収めるだけでひと苦労。横幅もだいぶある、本当に本当に巨大なビルです。60階建、一体何のためにこんなに高いのか……。

■ ところで「あべのハルカス」ってどういう意味?

「阿倍野地区」につくられたので「あべの」。「ハルカス」は古語の「晴るかす」=「人の心を晴れ晴れとさせる」という意味なのだとな。確かに、ビルの上層階から景色を見渡せば、ものすごい爽快感を味わえそう。これは展望台に行かなくちゃですね!!

■ まるで空中庭園! 360度ガラス張りの大パノラマの展望台……だが

58階~60階にある展望台は、「あべのハルカス」の目玉的存在!! 60階はなんと360度ガラス張りで、空中散歩をしているような感覚が体験できるんだって! 59階にはグッズなどを販売するショップがあり、58階は上空まで吹き抜けになった屋外広場。食事などが楽しめるカフェレストランも併設……うわーーー! 行くしかない!! 展望台への行列が意外と短くてラッキー!! 

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と思ったら、なんと3月いっぱいは当日券の販売ナシ!! つまりこの並んでいる方たちは前売り券を買った、展望台に行く権利をお持ちの方の列……みなさんすみません、取材なのにハズしてしまいました……。

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ちなみに、展望台には地上300メートルの空に生息する「あべのべあ」というクマ(ゆるキャラ? 妖精?)がいるんだって。好きな食べものは雲、というウワサ……会ってみたかったな~。

■ 「なりたい自分」別! コンセプチュアルなフロア展開が面白い

さてさて気を取り直して。この「あべのハルカス」、展望台に次ぐみどころは女子ならだれでも気になるショッピングゾーン! そもそも、この「あべのハルカス」が何かというと……近鉄百貨店の本拠・阿倍野本店が生まれ変わったもの、なんですね! 目指したのは、日本一の高層ビルで営む、日本最大級の総合デパート!!

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ってまあ、エリアがでかいとか、店の数が多いとかだったら、首都圏のはじっこのほうに行けば巨大モールやアウトレットがわんさとあるわけで、新鮮味がない……

そう言われるだろうことを見越したのか、それとも近鉄の総本店の底力なのか、コンセプチュアルなエリア構成がスゴいんです!! 「ソラハ」と名づけられたゾーンは、「6つのテイスト」がウリだとのこと。100以上のショップを「スタイリッシュで大人びた私」「ポップな私らしさ」など6つの系統に分けて、衣類をメインに雑貨、飲食まで同じカラーで統一! 好みにあったエリアに行けば「なりたい私」が完成しちゃう、というしかけです。

■ 展望台・ホテル・オフィス・病院・保育園・美術館……もう街だね!

複合ビル「あべのハルカス」には、展望台と百貨店に加えてホテルや保育園、美術館がついているのだ! 泊まって買い物して食事して絵でも見ちゃったりして……しかも保育園は一時預かりもしてくれるから、小さなお子様がいるご夫婦も思いのままに過ごすことができます。

■ 広すぎて疲れたなり~……休憩スペースでぼーっとしてみた

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「あべのハルカス」は本当に広い……歩き疲れて休憩したくなります。うれしいことに休憩スポットは十分な数用意されていて、中には変わったデザインのイスなんかもあって面白い。人間の顔の形をした鉢植えとイスがセットになったもの、鳥のかごみたいなイス、、大きい布ソファーなどなど……。ちなみに記者はウイング館の屋上にある「空の広場」でぼーっと休憩いたしました。これがまた気持ちよく……ぼーっとしに行くのも悪くないかもです。
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近鉄百貨店の意気込みと、なんでも日本一が好きな大阪魂がハイレベルで融合した、「あべのハルカス」。いつの日か、「平成の通天閣」と呼ばれるかもしれません。

ちなみに記者が何気に興奮したことがありました。それは……エスカレーターやエレベーターなどの店内ナレーションがテレビ番組「情熱大陸」のナレーターである窪田等さんだったこと! どれだけ人々がガヤガヤしていてもスッと耳に入り込んでくるプロフェッショナルな声、それもこの施設の魅力なのでした。

取材・撮影・執筆=百村モモ (c) Pouch