タカン、タカン、タカン、タカン、タカンタカン、ポワーン…… 耳に優しい硬質な響きと眠気を誘う少し不安定なリズム。そして視界の中で左右に行きかう小さな白いボール。卓球を見ていると、催眠術にでもかかってしまいそうな心地よいリラックス感を感じませんか?

本日ご紹介するのは、youtubeで公開されている卓球ロボのムービー。ロボットの精巧さに驚く一方、ビデオを見ているだけで心が落ち着いてくる、なんとも不思議な感覚を味わうことが出来ちゃいます!!

殺伐としたガレージに設置されているのは一見普通の卓球台。でもよく見ると、相手コートでラケットを握るのは顔の無いロボットなんです。このロボットが、天井付近に設置されたカメラからの情報をもとにボールの位置とスピードを正確にとらえ、一球一球正確に返球していきます。

フォアもバックも自由自在で、スマッシュだって受け止めちゃうこの卓球ロボ。相手の返球ペースが速くなってくると微妙にうろたえているように見えるところも、結構単純なところで凡ミスしてしまうのも、人間くさくてカワイイ。これは、お友達がいなくても毎日楽しく卓球出来ちゃう、夢の卓球ロボなんです。

動画のコメント欄には、
「すごい! かっこいい!」
「これ欲しい~!」

と絶賛の声があがる一方、
「フェイクだし……」
「よく見てよ、色も動きも自然じゃないよ」
「カメラの位置もおかしい。最初は信じたけど、これは嘘だね」
という否定的な意見もちらほら。

えっ、フェイクの可能性あり? でもでも、もし合成映像だったとしても、ビデオから醸し出される卓球ロボの貧乏くさい必死感と心地よいボールの音は、きっと見ている人の心を楽しませてくれるでしょう。

そして、「こんな卓球ロボがあったらいいな」と、欲を言えば、「家庭用折りたたみ式卓球台(自動返球マシーン付き)」なんてものが東急ハンズあたりで売っていたらいいなと、本気で願う記者なのでした。

参照元=youtube
執筆=中野麦子(c)Pouch