2016年4月14日(木)夜に九州地方を襲った熊本地震。断水してしまってシャンプーやスキンケアができなくなり、困っているというみなさんは大勢いるはず。

「非常時の美容について」のアドバイスを「資生堂」ウェブサイトが掲載しているので、ぜひこちらを参考にしてみてください。

【被災したときの髪のケア】

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その1:水が十分に使えないとき
ここで優先すべきは、髪の毛よりも、地肌。ブラッシングや指などで髪の流れを整えてから、髪を少しずつ小分けにして、分け目の地肌を濡らしたタオルやウェットティッシュなどで拭きます。特に、額の生え際から頭頂部にかけた “頭の中心” は念入りに。地肌を拭くだけでも、かなりサッパリします。

その2:できるだけ少ない水でシャンプーするとき
まず手のひらにシャンプーを落とし、先に少量の水をプラスして泡立てます。次に、泡立てた泡をいくつかに分けて地肌に直接つけて、頭皮を揉むように洗ってください。すすぐときは「濡れタオルで地肌の泡を拭き取る」「地肌を中心に水ですすぐ」という順番にすると、水が節約できます。

けれども、シャンプーの成分が地肌に残ってしまうと肌トラブルの原因になりやすいそう。お湯がなく水が冷たいために、十分すすげない場合は、頭皮を拭くだけにしておくことがおすすめのようです。

【被災したときのスキンケア】

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その1:洗顔できないとき
ウェットティッシュやボディ用シートなどがあると便利ですが、スースーするメントールやアルコールを含んだものは肌にしみる可能性が。まずはアゴの下周辺で試してみてから使うようにしてください。また目の周辺は皮膚が薄いので、避けるようにしましょう。

なお記者(私)が東日本大震災を経験した知人から聞いた話によると、「赤ちゃんのおしりふき」はアルコールが使用されておらず丈夫で、全身にも使えるため便利とのことでした。

また、メーク落としのためのクレンジングシートで顔のよごれを拭いた場合は、その後、ウエットティッシュや濡れコットン等でもう一度肌を拭くようにすると良いそう。メーク落とし成分が肌に残っていると、肌トラブルの原因になってしまうことがあるようです。

その2:顔や唇の乾燥がひどいとき
やむをえない場合は、食用油を少量使用してみましょう。ただし、「食品(口に入れるもの)なら肌につけても安全」とは限らないことにご注意ください。

つけることで、かえって肌にトラブルを起こす原因になる場合もありますので、まずは手の甲などに付けてみて。かゆみなどを感じたら、すぐに中止してください。

その3:肌のためにできること
また、「手を合わせて揉む」たったこれだけの簡単マッサージでも血行が活発に。また手袋やマスクは、防寒になるのはもちろん、肌の乾燥を防ぐ手助けもしてくれるそうですよ。

そして欠かせないのは紫外線対策。帽子や首回りにタオルをまくなどのUVケアは、男女問わず行ってくださいね。

【周囲の人にも教えてあげよう】

そのほか、資生堂ウェブサイトには、さまざまな「非常時の美容」に関するアドバイスが掲載されています。現在困っている方の力にきっとなってくれるはず。詳しくは参照元リンクにて確認してみてください。

参照元:資生堂 [被災地での肌と髪のケア (PDF)、非常時の美容について]
執筆=田端あんじ (c)Pouch