世の中にあるほとんどの美術品には、値段がついています。
ウェブサイト「5歳児が値段を決める美術館」にあるアート作品は、すべてある1人の子供が作ったもの。4歳から5歳にかけて制作してきたという作品にはそれぞれ値段がついているのですが、それらはすべて、作者本人が決めた額。だから子どもならではのおかしな値段もちらほらあるのですが、それはご愛敬です。
値段だけでなく、作品名もコメントもすべて、作者本人によるもの。大人ではおおよそ考えもつかないような価格やコメントに驚いたり感心したりと、飽きることがないんですよね。
【ものすごい数字に驚くばかり!】
アート作品の種類はイラストや立体物など多岐に渡っていて、値段もさまざま。金額の幅があまりにも広すぎて、一体なぜその値段をつけたのか質問したくなってしまいます。
たとえば厚紙で作った作品ひとつとっても、「ステゴザウルス」の値段は9万円、「ナマズ」は一気に下がって4000円。そして「シロナガスクジラ」は、具体的な数詞としては最大となる不可説不可説転(ふかせつふかせつてん)円だというのだからビックリ。
こうなってくるともはや、他作品についた値段の100億円や無量大数円なんてまだいいほうです。そうそう、なおこういった誰も払えない値段の作品は実際に販売されておりませんのであしからず。現実的な値段のものはすべて、実際に購入することができます。
【作者の「値段の基準」に親近感】
YouTubeには、作者本人が値段を決めている様子が公開されているのですが、「これは作るの簡単だからすっごい安くていい。18円」「これは伝説だから100億1000万円」といった話の内容から、値段を決める基準のようなものが見えてきます。
そういえば不可説不可説転円という値がついた「シロナガスクジラ」のコメントには、「ほにゅうるいのなかでも、1ばんおおきいていうことで、すきないきもので」といった記載があるので、作者にとっての値段は「好き」「(自分の中で)レア」といった思いの表れなのかもしれませんねぇ。うん、わかる。
「子供が決めた値段でアートを売る」という試みから見えてくるものは、たくさんあるような気がします。ピュアな感性に触れることでハッとしますし、たくさんの刺激をもらえますよぉ~!
参照元:5歳児が値段を決める美術館、YouTube
執筆=田端あんじ (c)Pouch
▼思い切った値段のつけ方がサイコー
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