車の運転席からは、見ることのできない死角は、交通事故の原因となりうるエリアです。この死角にあえて注目したのが、横浜の日産グローバル本社ギャラリーで2018年5月6日まで開催中の作品展「#死角アート BLIND SPOT ART」。

眺める角度を変化することで、ワイヤーアートの形も変化するというユニークな展示会なんです!

【駐車してると…ワイヤーアートが見えなくなる】

車の真横や斜め後ろなど、運転席には死角が存在します。ここにスポットを当て、日頃から認識を高めてもらうことを目的としたのが、作品展「#死角アート」。

車の前方、ボディ、後方にワイヤーアートを設置し、駐車する過程でアート作品が見えなくなる、というものです。

「え? それだけ?」と思った、そこのアナタ! もちろん、それだけではありませんよ。死角に入ったワイヤーアート、見る位置を変えると……。あら不思議、動物になっちゃうのです。

【車の上から作品を眺めるとワイヤーアートが動物に変化】

車の上から作品を眺めることで、ワイヤーアートの変化が楽しめる今回の展示会。

え、車の上? ……どうやって? これを映し出すのが、車内に設置されたモニター。このモニターを通してアート作品を見ると、それぞれの作品が動物に変化するのだとか。

これは車の死角をおぎなう映像技術「インテリジェント アラウンドビューモニター」を使ったもの。4方向にあるカメラからの映像を合わせて、車を真上から映したような映像が見られるのだとか。なので、実際に車の真上を映す俯瞰映像とは異なるそうです。

【魔法みたいなワイヤーアートがスゴイ!】

作品を手がけたのは、造形作家でワイヤーアーティストの武藤裕志さん。船や飛行機、人物などワイヤーで精巧に作られた模型を始め、「名探偵コナン」などのワイヤーを使ったトリックアートも手がけています。


展示用のワイヤートリックアート作品は、モニターに映る造形の変化を楽しんでもらおうと、モニター越しに作品を見ながら制作を手がけたそうですよ。

アート作品を通して、車の死角の危険性を改めて意識できる今回の展示会。5月6日まで開催しているので、横浜にお出かけの際は立ち寄ってみてはいかがでしょう?

参照元:プレスリリース
執筆=横山ローズ (c)Pouch

▼実際の映像を見ると死角が分かりやすい