今年の文具女子博で色とりどりの美しい万年筆のインクを見てからというもの、インクが欲しくてたまらない私。

どうせなら手紙の文字の色を見て、ひとめで私からだと分かってもらえるようなオリジナリティのあるインクが欲しい……。

そんなロマンチックな妄想をしていたら、ご当地インクなるものがあることを知りました。さっそく地元・長崎のインクを見ていたら……とんでもないインクを発見してしまいました!

ちゃ……ちゃ……ちゃんぽんのインクですって!? しかも香り付き!?

【ちゃんぽんの色と香りにこだわったインク】

驚きのインクを販売しているのは長崎の老舗文具店・石丸文行堂。

「長崎デリシャスインク」というネーミングで長崎の名物をイメージした2種類のインクを発売していますが、そのうちのひとつが「ちゃんぽん」のインクなのです……!

ボトルのインクを見ると、ちゃんぽんというよりもお醤油みたいな色ですが……。

実際に紙に書いた文字を見ると、まさにちゃんぽんのスープの色。淡いオレンジがかったベージュ色はまるでちゃんぽんスープで手紙を書いたよう。

しかも、「書く紙によって、ピンクや青など、さまざまな色味が現れる、不思議なインク」なんだとか。かまぼこや野菜がたっぷり入ったちゃんぽんみたいですね……!

さらにさらに、インクは香り付きでちゃんぽんの匂いがするというのだからビックリです。しかも企画担当スタッフが、香りにとことんこだわった結果、「ちょっぴりニンニクマシマシな香り」に仕上がってるのだとか。かいでみたい。

手紙を書いてる途中、お腹がすいてリンガーハットに駆け込んでしまいそう……。

【カステラのインクもあるよ!】

ちなみにお土産の定番「カステラ」のインクもあります。

こちらはカステラならではのザラメの茶色い部分と、卵たっぷりの黄色いスポンジ部分の色が濃淡で1色で再現できるという不思議なインク。

色見本を見てみると濃い黄色と茶色のコントラストはまさしくカステラそのもの! 濃淡のポイントはザラメをイメージしたホワイトパールが入っているからだそう。

こちらもちゃんぽんのインクに負けず劣らず芸が細かい!

カステラの甘い香りがしたらステキだな〜と思いきや、こちらは香り付きではありません。

「いや、香りつけるならちゃんぽんよりカステラじゃなかと〜!? 」と心の中でツッコんでしまったけど、あえて「ちゃんぽん」を香りつきにするセンス……好きです。

「デリシャスインク」はそれぞれ2200円(税抜)。お求めは石丸文行堂の公式オンラインショップから。ちなみに、長崎の風景をイメージしたインクや、カクテルをイメージした82色のオリジナルインクもステキなので必見ですよ。

今年は帰省できなさそうだし、ちゃんぽんのインクで年賀状でも書こうかな〜。

参照元:石丸文行堂[1][2]
執筆:御花畑マリコ (c)Pouch