尾崎豊さんの大ヒット曲『卒業』に「行儀よく、まじめなんて出来やしなかった」という歌詞があります。この歌を私が初めて聴いたのは、思春期まっただなかの中学生。通っていた中学は尾崎さんの歌の世界さながらに荒れていて、グレた先輩たちが校内を闊歩していました。
この学校では目をつけられたら最後、恐ろしい呼び出し(ヤキ入れ)が待っています。先輩の暴力から守ってくれる姉や兄がおらず、腕力もなく、家も厳しく、誰ともなるべく争いたくない私が、荒れた学校で目立つことは “死” を意味します。行儀よく、まじめなんて当たり前だと思っていた私は、この歌に全く共感できなかったのです。
そんな気の弱い私が、昨年の夏、人生で初めての金髪にしたのです。40を過ぎてからの金髪は……控えめに言っても最高です。超いいよ! みんな年をとったら金髪にするがよい! その理由をお伝えします。